2007年07月13日

Tomorrow Never Knows (Beatles)

 Song write : ジョン・レノン
 Producer : ジョージ・マーティン
 Engineer : ジェフ・エマリック

 Revolver (1966)、Anthology2 Audio版 (1996)

ビートルズ全楽曲中でも最も破壊的なナンバー。たった2年前には"A Hard Day's Night"を録っていたのだからこの変化にはホント驚き。まずは概要から。

後に「REVOLVER」と呼ばれ、重大な意義を持つことになるアルバムの初セッション。この日から始まった一連のレコーディングは、ロック界を揺さぶり、ポピュラー・ミュージックの流れを変える。 最初に録音されたのは、アルバムの最後を締めくくる重要な曲"Tomorrow Never Knows"だ。何というスタート!
"Tomorrow Never Knows"の録音は、わずか3テイクで終了(内1テイクは未完成)。 〜中略〜 第2テイクは未完成で、レコード・リリース用にループをオーバーダブするのは第3テイクと決まった。しかし、第1テイクもセンセーショナルで黙示録的なヴァージョンである。いわばループが使われていないだけで、形容しがたい凄味のあるテイクだ。
「こいつはオレたちが今までやってきた曲とは、ぜんぜん毛色が違ってる」 ジョンがジョージ・マーティンに話していた。「コードはひとつしかない。全部がひとつのドローンみたいにしたいんだ」
ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実』 P21
Geoff Emerick & Howard Massey 著
ジョージ:〜省略〜 西洋音楽的に言うと、インド音楽には転調がない。ずっと同じ調子なんだ。ある主音を選べば、それは曲の最後まで変わらない。「トゥモロー・ネバー・ノウズ」はこうしたタイプの初めての曲だと思うよ。全編通じてワン・コードのみだ。
ポール:最初から最後までCコードで、僕らには完璧なアイディアに思えた。でもジョージ・マーティンがどう言うだろうって思った。すごく大胆に基本を逸脱しているからね。僕らはいつも最低スリー・コードは使ってたし、たいてい曲の中間部あたりで転調してたんだから。それが突然、ジョンはCだけをつま弾いて、― "考えるのをやめて・・・"。あの詩がまた、すごく深くて、重い意味を持ってた ― 明らかに「サンキュー・ガール」とは違う。

以下、現在聴く事のできる音源です。

Complete Beatles
Audio Guide
Mono
Stereo
SourceDisk
Side
TrackTakeRemix
(1)SS.REV.14.01aStereoAnthology 2 (Audio版)D1171
(2)SS.REV.14.01bAnthology (DVD映像版) D51
(3)SS.REV.14.03aStereoRevolverD1143
(4)SS.REV.14.03aMonoRevolverS273RM8
(5)SS.REV.14.03aMonoRevolver
(Mono matrix XEX 606-1)
S273RM11
Complete Beatles' Audio Guide』 P86 Doug Sulpy 著

(3)はこちらから。



レコーディング状況は次の通り。

DateDetailRemarks
4/6ベーシックトラックの録音
(Take1〜Take3)
Take2は失敗。
4/7Take3へのSI(テープループ)
4/22Take3へのSI (タンブーラ) "レコーディングセッション"にはシタールとあるが
"最後の真実"ではタンブーラとなっている。
タンブーラが正しいと思われる。
4/27Take3よりRM1〜9
5/16RM8
6/6Take3よりRM10〜RM12
6/22RS1〜RS6

Take1のエピソード。

ジョージ: ドラムとギターがハーフスピードなんだよな。
ボーナスDVDでの感動的なシーンですが、ジョージは「スピード落として聴こうぜ」って言ってるのに、何故か皆に無視されてます・・・。うーん、せつない。しかし、何故もう1曲がGolden Slumbers?!ジョン抜きの3人で録った曲だから?DVDでもめてるベースはレコーディングセッションによるとジョージのようです。
ジョンが手はじめに、リンゴのドラムをバックにした、シンプルなギターのフレーズをループにしたいといいだした。ジョンは雷鳴のようなサウンドをほしがっていたので、そのフレーズを速いテンポで録り、プレイバックでテープのスピードを下げるようにした。
ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実』 P23
Geoff Emerick & Howard Massey 著
サンプリングの原点のような、すでに十分革新的な内容である。曲が進むについて音がズレていくのが面白い。ジョンのヴォーカルは、細かい歌い回しはやや異なっているが、すでにこの段階で完成されている(キーは同じでややスロー)。
『ザ・ビートルズ コンプリート・ワークス2』 P87 レコード・コレクターズ増刊
ジョンは「ダライ・ラマが山のてっぺんから歌っているみたいなサウンドにしてほしい。それでいて、歌詞の一語一語がちゃんと聴き取れるようにね」と言ってた。ほかのスタッフによれば、ジョンは、4000人の修行僧がバックで歌っているような感じを出してくれ、とも要求したという。
スタジオのハモンド・オルガンは、レズリーと呼ばれるシステムにつなげられていた。これはアンプと二基の回転スピーカーを収めた巨大な木箱で、ハモンドの特徴的なサウンドは、もっぱらこれらの回転スピーカーが生み出している。ぼくはレズリーを通したジョンの声を、頭の中で思い描いてみた。セッティングには少し時間がかかるだろう。けれどもこれなら、彼の望み通りのサウンドを出せるかもしれない。
ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実』 P23 
Geoff Emerick & Howard Massey 著
レノンの声は、それまでとはまったくちがっていた。奇妙な浮遊感があり、遠く離れて聞こえるのに、耳を捕らえて離さない。その効果は、彼の唱える深遠な歌詞とみごとにマッチしていた。コントロール・ルームにいた全員 ― ジョージ・ハリスンもふくめて ― が、度肝をぬかれたな表情になった。ガラスの向こうで、ジョンがにっこりしはじめた。最初のヴァースが終わると、やったぜというように親指を突き出し、ポールとジョージ・ハリスンはおたがいに背中を叩きはじめた。「ダライ・レノンだ!」ポールが叫んだ。
ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実』 P24 
Geoff Emerick & Howard Massey 著
ジェフエマリックの本は賛否両論あると思いますが、このシーンは中々感動的です。この本の中で1番好きなシーンかも。

Take3のエピソード。

<トゥモロー・ネバー・ノウズ>をレコーディングした初日の夜に、ジョンとリンゴがつくり出したテープ・ループに刺激を受けたポールは、家に帰ると徹夜で短いループを何本もつくり、翌日、小さなヴィニール袋に入れて持ってきた。〜中略〜 ポールは風変わりなサウンド ― ひずませたギターやベース、チリンチリンと鳴るワイングラス、さらには正体不明のノイズの数々 ― を、大量に蒐集していた。ぼくらはそのテープを、スピードを変えたり、回転の向きを変えたりと、さまざまなやり方で再生した。するとメンバーのだれかがときおり「今のはいいぞ」と声を上げる。けっきょく五本のループが選ばれ、ベーシックなバッキング・トラックに追加されることになった。
ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実』 P176 
Geoff Emerick & Howard Massey 著
記録によれば、4/6の録音は深夜までやってて、スタジオからポールの家はすぐそばだけど、ループ作ったのは、かなり遅い時間なはず。ポール好きだなぁ・・・。ハイになってる?
採用されたテープ・ループは5種類。(以下抜粋)
1. 7秒目、左に定位
2. 19秒目、左ch
3. 22秒目、中央やや右ch
4. 38秒目、左ch
5. 56行目、中央
Beatlesの音 もっと知りたい』 P77 高木宏真 著
テープ・オペレータのフィル・マクドナルドによる、走り書きだが重要なメモ。アルバム”REVOLVER”の最初の3日間の革新的な作業が記されている。
ザ・ビートルズ全記録2』 P269 Mark Lewisohn 著
一部読めない箇所もありますが、ギターもレズリーに通したことや、5種類のループを使ったことが読み取れます。

SESSION TUS - 6TH APRIL 66  ORD = ORDINARY

TITLE MARK I

TRACK(1) SOUND BASIC TRACK
     DRUMS (ORD)
     GUITAR(1) PUT THROUGH LESLIE ORGAN SPEAKER
     GUITAR(2) FUZZED

TRACK(4) VOICE
     STARTS(ORD) THEN PUT THROUGH LESLIE ORGAN SPEAKER

TRACK(2)
     SOUND VARIOUS TAPE LOOPS OF SPEEDED UP GUITARS,
     WINE GRASS, DISTORTED GUITAR, ETC

XXETHURD? OF RECORDING
LOOPS WHERE MADE PR? THEN PLACED?
ON FIVE SEPARATE? TAPE MACHINES THESE
WERE ALL RUNNING AT ONCE AND FED
TROUGH THE MIXER ON FADERS
THEN WITH THE TRACK SUPER NOISED
サウンド・イフェクト用のスタジオや、ミュージック・コンクレートの名で知られるノイズ・アートのイディオムでは、テープ・ループ ― ある特定のサウンドを際限なくくりかえすように編集されたテープ ― は決して珍しい手法ではない。しかしポップ・ミュージックの世界では、一度も用いられたことがなく、しかもビートルズが<トゥモロー・ネバー・ノウズ>用につくり出したループはとりわけ常軌を逸していた。
ビートルズと60年代』 P221 Ian Macdonald 著
ジョージ・マーティン:あの頃4人の中では、ポールが一番アヴァンギャルドな方向性を持っていただろう。ヨーコの影響などもあって、アヴァンギャルドといえばジョンというイメージがあるが、当時のポールはシュトックハウゼンやジョン・ケージといったアヴァンギャルドなアーティストにすごく夢中になっていた。
1966年2月23日
ポールはイタリア学会の講義に出席して、ルチアーノ・ベリオによる講演を録音した。その後、彼とベリオは話をしたが、取り囲むイタリア大使館員や記者が多すぎて、ゆっくりとは話せなかった。
ビートルズ・ダイアリー』 P196 Barry Miles 著
ロンドンのラウンドハウス・シアターで開催されるイベントで使うサウンド・エフェクト・テープの製作〜中略〜はポールを中心に進められ、ループやディストーションの奇妙なコレクションをテープに収める。プレスは当時これを「電子ノイズ」のテープと書いた。
この曲、アンソロジーに収録される候補に上がったものの、ジョージハリソンの反対により、結局は収録されなかったとのことです。またポール製作のフォトフィルムのサウンドトラックになるという話もあったんだけど、どうなったんじゃろ?順番から言ったら自分のアンソロジーより、こっちが先だろぉー。実際、聴いたら「こんなもんかぁ」って感じなんだろうけど、聴いてみたい・・・。ポールお願いします。
67年版「Revolution 9」とも言えるこの曲も、"A Day In The Life"の24小節もポール主導のアイデアだし、インディカギャラリーもポールが立ち上げの中心にいたようだし、ジョージマーティンの言うように前衛的な指向を持ったのは、他の3人とは違ってロンドンを拠点に生活してたポールが先だったようですねぇ。ちなみにこんな本(ポール・マッカートニーとアヴァンギャルド・ミュージック)も出ておりまする。
リンゴ:「トゥモロー・ネバー・ノウズ」のドラミングは自分でもいい出来だと思ったよ。全体通じて、なかなか自慢できるドラミングだった。
ポールは「リング」(ぼくらはいつも、リンゴをそう呼んでいた)に、今叩いているベーシックなビートを、軽くスキップさせてみたはどうかと提案していた。彼がミキシング・コンソールを叩いて聞かせたパターンは、どことなく、リンゴが彼らの最新シングル<涙の乗車券>でプレイしたドラムのパターンを思わせた。
ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実』 P27
Geoff Emerick & Howard Massey 著
最新シングルは、Day Tripper / We Can Work It Out だろ・・・。まぁジェフエマリックによらず、当事者の記憶ってのは結構曖昧なので、 これによらず全部が全部信じられるわけではないってことで。
バスドラのフロントヘッドを取り外すと、内側にセーターをつめこみ、裏側のヘッドに押しつけたのだ。そしてもう一度フロントヘッドを取りつけ、ほんの少し下向きにしたバスドラ用のマイクを、そのすぐ前、今に触れそうな位置にセットした。〜中略〜 スタジオのフェアチャイルド・リミッター(信号のピークを抑える装置)をドラムのチャンネルにだけかけ、インプットを上げた。狙いはその回路をわざとオーヴァーロードさせることで、〜中略〜 その結果生じる「パンピング(膨張)」が、ドラムのサウンドをいっそうエキサイティングにしてくれるのではないかと考えたのだ。
ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実』 P28,29
Geoff Emerick & Howard Massey 著
「オレのドラムに、いったいどういう手を使ったんだ?」リンゴが僕に訊いてきた。「むちゃくちゃ最高じゃないか!」ポールとジョンも歓声を上げはじめ、普段はむっつりしているジョージ・ハリスンまでが、満面の笑顔になっていた。
ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実』 P30
Geoff Emerick & Howard Massey 著
“Tomorrow Never Knows”のレノンのヴォーカルは、87秒目から”レズリー処理”される。それ以前はADTを施しただけ。
ジョンのヴォーカルは、いつものようにダブル・トラッキングとなっているが、ここで新兵器登場。エンジニアのケン・タウンゼント考案によるアーティフィシャル・ダブル・トラッキング(ADT)が、それだ。録音ヘッドと再生ヘッドの間隔から生まれる時間のズレを利用し、同じフレーズを2度録音したような効果を得るもの。
Beatlesの音 もっと知りたい』 P78 高木宏真 著
「間奏ソロ」後半は逆回転のギターが登場するが、モトネタはポールが弾いている「Taxman」のギター・ソロ。この曲はKey=Dであるので、1音下げCに移調されている。「Taxman」は、4/21、4/22に録音されているので、そのギター・ソロが細工され「Tomorrow Never Knows」にダビングされたのは4/22と推測される。
Beatlesの音 もっと知りたい』 P78 高木宏真 著
ハリスンはぜひタンブーラ ― 彼が新しく手に入れたインド楽器のひとつ ― を入れるべきだと主張した。「このトラックにはうってつけだよ、ジョン」と彼はいつもの無感情な声で説明した。「ちょうどいい感じの単調音(ドローン)が鳴らせるし、曲全体がかなり東洋ぽい雰囲気になるだろう」
ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実』 P26
Geoff Emerick & Howard Massey 著
タンブーラのドローンが、ジョンの曲にはまさに打ってつけだというジョージの言葉は正しかった。ポールのループがことのほか上手くハマったのを聞いて、自分もひとつつくってみたいといいだしたので、僕は彼がこの巨大な楽器で引いた単音のフレーズを録音し ― このときもまた、マイクを接近させる手法を使った ― ループに仕立てた。このループは最終的に、曲の冒頭を飾ることになる。
ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実』 P178
Geoff Emerick & Howard Massey 著
個人的にはフェイドインするステレオ版より、フルボリュームのモノラルミックスの方が好きです。

曲名に関するエピソード。

"Mark I"という仮タイトルをつけた"Tomorrow Never Knows"(後者はリンゴのアイデアで、この傑作にぴったりの題だという作者のジョンの意見によって採用された。)の 〜省略〜
またしてもリンゴの一言(「Tomorrow Never Comes」を言い誤ったという)からタイトルが「Tomorrow Never Knows」と決まった。
Beatlesの音 もっと知りたい』 P77 高木宏真 著
記者:「トゥモロー・ネバー・カムズ」は最新LPのB面最後の曲ですよね。ジョージ:「トゥモロー・ネバー・ノウズ」だよ。
ロスト・ビートルズ・インタビュー1』 P158 Geoffrey Giuliano 著
哲学的な内容を少し和らげるために、リンゴの言い間違いからタイトルを取ったんだ。
この日のレコーディング表とテープ・ボックスには、"Tomorrow Never Knows"の仮題として"Mark I"というタイトルが記されているが、ビートルズ神話 ― 内輪のニール・アスピナルが、同時期にビートルズの月刊ファンジンに書いた文 ― では、"The Void"となっている。
ザ・ビートルズ全記録2』 P268 Mark Lewisohn 著
もうこの頃はわがまま勝手が許される頃なので、開始時間も夜からってことで、夜8:00〜夜中1:15までのレコーディング。前述のように、4/6の時点では"Mark I"というタイトルで記録されている。
もともとは"Void"という題がつけられていたこの歌は、チベットの「死者の書」からヒントを得て書かれていた。
ラブ・ユー・メイク(上)』 P283 Peter Brown & Steven Gaines 著

歌詞に関するエピソード。

ティモシー・リアリーが1964年に刊行した「サイケデリック・イクスピアリンス」からの借用、翻案、潤色からなっている。もっともその本自体、チベットに太古から伝わる「死者の書」を詩的に解釈したものだった。ジョンはサザンプトン・ロウでインディカ・ブックショップを経営し、 60年代のブリティッシュ・アンダーグラウンド・シーンの有力人物だったバリー・マイルズからこの本を入手した (最新の情報に乗りおくれないようにするために、ビートルズはマイルズと取り決めを結び、彼がセレクトした書物、雑誌、新聞を送付させていた)。
ザ・ビートルズ大画報』 P115 Steve Turner 著
1966年4月1日
ポールとジョンはインディカ・ブックとメイソンズ・ヤードのギャラリーを訪れた。ジョンはティモシー・リアリーの「ザ・サイケデリック・エクスペリエンス」の複写版と、彼が「トゥモロー・ネバー・ノウズ」の一行目をこの本のイントロダクションから取ったと言われている「チベット死者の書」の改訂版を買った。
ビートルズ・ダイアリー』 P199 Barry Miles 著
アルバート・ゴールドマンによると、レノンは1966年1月に3度目のLSDを体験している。自己発見のためのシリアスな旅に出るつもりでいたとおぼしい彼は、「チベットの死者の書 - サイケデリック・バージョン」の指示にしたがい、「チベットの死者の書」を翻案したテキストをテープレコーダに向かって音読し、ドラッグが効力をおよぼすのにあわせて、テープを再生した。効果は絶大で、彼は大急ぎでそれを曲の中に取り込み、歌詞の多く、わけても外見の影に隠れているとされる現実、すなわち「ザ・ヴォイド」(虚空)への熱狂的な祈りの言葉を、リアリーとアルパートのテキストからそのまま引用した。
ビートルズと60年代』 P219 Ian Macdonald 著
僕は彼がその本で言ってるとおりにやって、そのあと「トゥモロー・ネバー・ノウズ」を書いた。あれは初めてのアシッド・ソングと言えるんじゃないかな。”何も考えず虚空に身を任せよう”って、ああいうのはみんな、リアリーが「チベットの死者の書」からパクッてきた戯言さ。ジョンが「チベットの死者の書」にハマッてるって、ジョージ・マーティンが言ってるのを何かで読んだけど、僕は生まれてから一度もその本を見たことがないんだぜ。僕はリアリーのサイケデリック・ドラッグの宣伝パンフを見ただけ ― 当時はあれがすごくおもしろいものだったんだ。
ところで、6月に"The Revolver Sessions"という音源がリリースされました。モノとしてはOOPSなのですが、素晴らしく気合の入った音源で、ビートル達が音を作り上げていった過程を疑似体験できる内容となってます。例えば、Take1なら「リンゴのドラムをバックにした、シンプルなギターのフレーズをループ」、Take3ならテープループやタンブーラをかぶせる前の音を再現していたりします。以下ジャケやトラックリストなど。





そういえばアンソロジーでTake1を聴いたときから思ってたんだけど、Take1のサウンドの感じってベルベッツの音に近いなと。ドローンと言えば彼らの代名詞なので、そういう意味ではサウンドの根ざしているところに共通点はあるんだけど、国も違うし(ってもイギリスとアメリカだけど)、何より生きているシーンが全く違う(かたや世界を席巻したスーパーメジャーグループ、かたや地を這う?アングラバンド)にもかかわらず、鳴らした音が妙にシンクロするってのは不思議な感じがします。曲で言うと2ndの3曲目なんかが近いです。世界は影響しあうものだと妙に実感する瞬間。
ラベル:Beatles
posted by ハル at 23:07| Comment(0) | TrackBack(2) | ビートルズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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