2006年10月01日

Marquee Moon

The Quiet Vibration Land  Television [US]
 Marquee Moon [1977]
試聴

2002年フジロック@レッドマーキーでのTelevision、ホントこのライブは最高でした。今のところ生涯最高。

1stを愛する僕としては、2曲目の"Venus"で早くも昇天(笑)。ホント涙を流して感動したライブって、これくらいかも。実を言うと1曲目に演った"1880 or so"@3rd は、それほど好きじゃないのでグッとは来なかったんだけど(とは言っても、ステージ登場->しばらくインストの時点でバリバリ鳥肌だったんですが)、"Venus"はホント来ました。オーディエンスの盛り上がりも明らかに異常で、みんなで大合唱だったし。自分の中では「ライブで手拍子とか一緒に歌うとかって、なんか違うようなぁ」って感じなんだけど、この時ばかりは僕も大声を張り上げて歌ってしまいました。

そもそも、この1stは僕に取ってはかなり思い入れの深いアルバムで、確かはじめて聴いたのが20歳の頃。当時は洋楽で本格的に好きだったのはビートルズだけで、他にもいくつかは聴いてたけど、どれもイギリスものばっかりでした。

というのも、アメリカのロックって、当時の僕の中ではお祭り騒ぎ的なオメデタイ印象があってなんか馴染めなかったし、MTV的な臭いも嫌いだったし、加えて当時流行っていたガンズやメタリカ、ボンジョビ等のハード/メタルっぽいマッチョな雰囲気は大の苦手だったので、無意識のうちに"アメリカの音=ダサい"という図式が頭の中にできてしまっていて、ずっと敬遠していました。

が、どういう経緯で聴いたのかは記憶に無いのですが、このアルバムを初めて聴いたときの衝撃はかなりのモノでした。当時、同僚から何故かもらった10年日記なるものを付けはじめたばかりだったんですが(半年も持たなかった・・・)、「僕の目指す音はこれだ。パンク的な音から抜け出し、"MaqueeMoon"を超える音を鳴らそう。だけど、これ難しそうだな。」みたいなことを書いた記憶があります。当時、僕はイギリスパンクっぽいバンドをやっていましたが、"MaqueeMoon"を聴いて、一気に目の前が開けたというか、目指すべき方向を認識できたという感じでした。

一般に彼らはニューヨークパンクなんてジャンルにカテゴライズされます。パンクといえば、唾を吐きながら"NoFuture"とアティチュードする姿がパブリックイメージだと思いますが、「スタイルではなく精神の在り様」「社会における個の独自性へのこだわり」など、心の在り方こそが本質であると、これもまたよく言われるところです。彼らはあまり意識していなかったかもしれませんが、結果として産業化されたシーンやエスタブリッシュなロックに対するアンチテーゼを体現していた訳で、そういう意味ではイギリスパンクと同じ源泉に根ざしていたと言えるでしょう。

ところで、この演奏をステージの横から見ていたアーティストがいました。そう、ご存知パティスミスです。2002年のフジロックは、Television、パティスミス、ソニックユースというは今でも信じられない布陣が組まれたフェスでした。ベルベットアンダーグラウンドから続くNYロックの大御所達が極東の小さな島国に一同に介するなんて、ホント夢のような組み合わせで、日高さんよくやった!!!って感じでした。

ライブの最後はもちろんMaquee Moon!!!これまで何度と無く聴いてきたこのリフを、わずか2メートル、手を伸ばせば届きそうなホントすぐ目の前でトムが弾いていると思ったら、これまた感動大泣き!ビートルズのライブで失神する女の子の気持ちが分かりました(笑)。Televisonと言えば、今やロックの世界では良い意味でも悪い意味でも伝説化、神格化しているわけで、また、自分の中でも長年の思い入れが地層のように幾重にも積み重なっていて、冷静に分析すれば、ある意味過大評価的に彼らに傾倒している感じも否めませんが、それでもやっぱり、あの壊れそうな頭の感覚というか、体1つじゃ全然足りない感じは、後にも先にもただこれ一度だけです。

ちなみにこちらがセットリスト。

1880 or So
Venus
Call Mr Lee
Glory
Little Johnny Jewel
See No Evil
Prove It
Marquee Moon

彼らは去年ツアーしたみたいだし、今年はトムがソロを出したし、老体(?)に鞭打ってがんばっているようですが、また日本に来てくれないかなぁ。

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posted by ハル at 03:22| Comment(0) | TrackBack(2) | 音楽-T | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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