2012年04月21日

アビーロードスタジオ

80 Years of Recording at Abbey Road Studiosに行ってきました!



僕が行ってきたのは3/24(土) AM10:00のパート。



英語はさっぱりできないので、前回のロンドン巡りでお知り合いになったEさんに同行してもらうことにしました。

今回泊まっているパディントン駅近くのホテルからスタジオまでテクテク歩くこと約30分。観光客らしき人たちが群がる交差点が見えてきました。あー着いたね。
 

嫁さんに頼んでウェブカメラの映像も録画してもらいました。



カメラの準備等していると、待ち合わせていたEさんも到着。3年ぶり!お久しぶりです!!

 

写真見ると分かると思いますが、道路工事のための横断歩道が半分封鎖されてました。事前にウェブカメラで見てて知ってましたが、これ知らないで来てしかも初めてだったりしたらかなりショックだな。

そうそう、3年前はOKだったのですが、最近は敷地内に入れなくなってしまったようです。



ので、こんな写真(2009年の旅行の時の)を撮ることも、今は叶わないのです・・・。世知辛いなぁ。



まぁ、それはさておき、予定から遅れること15分程、やっと案内があり・・・

いよいよスタジオに突入 とあいなりました!!まってたよー。

正面入り口からスタジオ2までの道順はRecording The Beatlesのイラストで説明するとこんな感じ。赤→青の経路。

このイラストでも分かりづらいのですが、正面入口から入った階(日本で言うところの1F)はスタジオ2のコントロールルームと同じフロアとなっているので、スタジオ2には行くには1フロア下がる必要があります。ので、Cで1フロア階段を下り、2回右に曲がるとスタジオ2となります。



そして、これが夢にまで見たスタジオ2!!!
記念すべきファーストショットなり!!!
ちょっとぶれてる・・・。


入口入るとすぐ、係員のおじさんが僕に向かって注意事項を伝えようとしていますが、あんたね、こっちはそれどこじゃ無いっつうの。そもそもそんなに早口で言われも分からんし。とりあえずOKOKで軽くかわし、さっさとスタジオにイン。

感動。思わず目が潤みます。

ジョージ・ハリソンがジョージ・マーティンに「あんたのネクタイが気に入らない」と言ったのも、

1stアルバムを1日で録音したのも、

Tomorrow Never Knowsでレスリースピーカーを通した自分の声をジョンが聞いたのも(帰国して調べたらこれスタジオ3でしたw)、

Strawberry fields foreverが繋がれたのも、

A day in the life 第1テイクのsugar plum fairyも(アンソロジーでジョージマーティンが解説する遠い目のシーンも思い浮かびました)、

Blackbirdをポールが一人で録ったのも、

Revolution1で、ジョンが寝転んでボーカル録音したのも(これスタジオ3でした。意外に多いな・・・)、

ラストアルバムの曲順を決めたのも(結果的にこのスタジオにFab4全員がそろった最後の日となった)、

それら全てがこの場所で起こったことなんだなぁ・・・と。

思わずスゲーとは言葉が出たものの、そんな陳腐な言葉じゃ言い表せない思い。真っ白なスクリーンに走馬灯のように次から次へと色々なシーンが浮かんでは消え、その都度熱いものが胸に込み上げ、脈が速くなるこの感覚。あー感激。

・・・っと、時間無いので、さっさこ写真撮らなきゃと、ふと我に返る。現実はきびしい。

FAB4が何度と無く登り降りしたであろう階段

階段上のコントロールルーム、スタジオから見える窓
 

コントロールルームの中(ドアに小さな窓があって中が少し見えました。光が反射してうまく撮れてないっす・・・)

特徴的な床 おー当時と同じだっ。

椅子! おーまだ使われてたかっ!

FAB4の後ろによく写ってる仕切り版(これ動くんです)

天井(ライトは少し形状変わってました)

時計 当時のモノとは違う感じ。動いているけど時間合ってないし。そしてエコーチェンバーへと続くドア。

彼らがレコーディングしてた時代から半世紀。当然若干違うところもあるけれど、基本的には当時のまま。

イギリス(というかヨーロッパなのか)の町並み自体もそうなのですが、基本的に長く使い続ける文化のおかげで、僕みたいな後追い世代でも当時を感じられるってのが、とても素晴らしいなと。日本じゃありえないな・・・。

・・・では、次は展示物行ってみましょう。こんな感じで飾られていました。


卓やマイクも良いですが、やっぱりメインの鍵盤楽器たちをご紹介!

Steinway Vertegrand Upright Piano
下の写真にも写っていますが、1967年に撮影された写真(ビートルズマンスリー)が置いてありました。そう、この写真、以前こちらで分析した写真です。You Know My Nameだろうか。Recording The Beatlesによれば、PennyLaneやWith A Little Help From My Friend、Lady Madona等で使われたとのことで、ハンマーに加工をして古めかしい音となるようにチューニングしてあるそうです。また、ビートルズのレコーディングでは写真のようにフロントパネルをはずし、よりマイクを近づけて音を拾ったとのことです。説明写真がぶれててすいません・・・。

Hammond RT-3 organ
I wanna be your man、Mr.moonlight、Lucy in the sky with diamonds、Blue jay way、Maxwell's silver hammerなど、全キャリアを通して幅広く使われたオルガンです。レスリースピーカーに繋ぐことでロータリーサウンドの効果を得られますが、Tomorrow Never Knowsではボーカルをこれに通して録音したというお話は有名なエピソードです。以前こちらに書きました。

Challen Piano
解説にはマジカルミステリーツアーやホワイトアルバムで利用されたとあります。ここにもビートルズマンスリーがあり当時ポールが弾いている写真がありますが、この写真は1966/4/13のスタジオ3での録音風景だと思います。また解説にもありますが、メタリックな音色となるJungleBoxというセッティングになっているそうです。数年前に発掘されたA day in the lifeのトラック別テープのイントロでは、リリース版には無い金属的な音が聴けますが、この音はこのピアノではないかという見解もあるようです。Hey Judeのプロモでポールが弾いてるのも同じタイプかも。

Steinway "B" Grand Piano
全キャリアを通して幅広く利用されたピアノです。1967/9/25、星加ルミ子さんが録音に立ちあわれた(スゲー!)、Fool on the hillのセッション時の写真にも写っています。

Schiedmayer Celeste
Recording The Beatlesによれば、Baby it's youやFool on the hill等で利用されたとのことです。1つ上の1967/9/25の(僕が持ってる)写真では見つけることができませんでした。

・・・と、感動しっぱなしの時間はあっという間に過ぎ、自由見学の時間はここで一旦終了で、KevinとBrianによるプレゼンが始まりました。あーもっと見てぇー。

係員の説明によると、プレゼンの間は、撮影録音NGとか。ちなみに撮影がOKなのはプレゼン中以外のスタジオ2の中だけで、スタジオまでに至る廊下等はNG。はー、ホント世知辛い世の中やなぁ(2回目)。

プレゼン自体はかなり早口の英語だったので、ほとんど聞き取れませんでしたが(泣)、映像を見ながらだったので、なんとなくなんとなくな感じで。

全体でたぶん1時間程、半分はビートルズ、半分はスタジオ自体の歴史や他ミュージシャンの話でした。ビートルズパートについては特に目新しい事は聞き取れませんでしたが、ここはこっそり(汗)録った音源の検証が必要です。

また映像(写真)ですが、よく見るモノが多かったですが、高価で手の出ない Kaleidoscope Eyesからの写真が結構使われており、初めて見たものを何枚かありました(この写真集欲しいなぁ・・・)。

あと、Across the universe録音中の写真って言ってた気がしますが、これも見たこと無い写真だったと思います。うーん、もう一回見たい・・・。

正直プレゼンは結構長かったね(いやビートルズ以外のパートが)。英語が分かればそう感じなかったのかもしれませんが。

そうそう、プレゼン終了後に、気になったところをEさんに聞いてみたので、印象的なお話をいくつか紹介します。
  • 80年代(?)、収益拡大のテコ入れとして、スタジオ改修の話があったようです。
    例えば、スタジオ1を上下に分けて、上はスタジオ、下は地下駐車場にする案や、さらにスタジオを細分化して、スタジオ4や5を作る案もあったようです。が、ケンタウンゼントが反対し、話は流れたようです。現在も当時の姿を拝めるのは、ケンタウンゼントをはじめとした職人技術者達のおかげなのかもしれません。
    その後、収益拡大の1つの策として映画音楽の録音にも門戸を開き、スターウォーズや最近だと英国王のスピーチなんかも、ここで録音されたとのことです。ただ今でも収益は厳しいようで、2年ほど前にも売却だと売却中止だとニュースになりましたね。今回のスタジオ一般公開や少し前のこんなニュースも、収益確保の一環なのかもしれません。

  • これも80年代(?)、機材のデジタル化によって、アナログ機械はオークションされて売られてしまったとのこと。
    プレゼンでは雑然と楽器や機材が並べられ、まるでバザー会場と化したかのようなオークション開催当時のスタジオの写真も映し出されました。Strawberryのメロトロンをはじめ、様々なものが売られてしましたが、その後、一部をポールが買い戻したとの事。そういえば、映像版アンソロジーでは、ポールが自宅のメロトロンを弾く様子が少し映りますね。あれ、そうなのかな?

  • 中まで見せてもらえませんでしたが、Yer bluesが録音されたROOM 2Aの話もありました。場所的にはこの辺ですかね。


  • 吹き抜けの階段を降りていく(現在の)映像が流され、またポール録音云々という話をしていたので、Mother nature's sonの話だなと思って聞いていたのですが、帰国して資料を見てみたら・・・
    (ケン・スコットが言うには、どの曲だったか覚えていないが、やはり『The Beatles』の別のセッションで、ポールが同じような要求を出したそうだ。「建物の裏のほうに、地下から最上階まで吹抜けになった階段がある。ポールはそれをナチュラル・エコー・チェンバーとして使おうと言い出したんだ。スピーカーをいちばん下の階に、マイクを真ん中まで昇ったところに置いて、バス・ドラムを録ろうって」)
    とあるので、別の曲の話だったのかも。これも録音した音源を聞き返してみたいと思っています。

  • Recording The Beatlesに記載あるのかもしれませんが、コントロールルームは以前は1Fにあったそうです。ただ、スペースの問題や、プロデューサーの権威を示すため(?)に、階段と共に2Fに移動したという話でした。その後、ビートルズがプロデューサーとの関係や役割をことごとく変えていったのも有名な話です。

プレゼンにはいくつか活かした演出がありましたが、Kevinが「XXXをやりたい人!」みたいな感じで、会場から数名の人をピックアップしたシーンがありました。僕は当然のごとく言ってることが分からないので出遅れたのですが(泣)。

実はこれが一番のハイライトでした。

上に載せた写真でお気づきの方もいるかもしれませんが、鍵盤のところどころに何故かシールが貼ってあります。

これらはよくみると・・・、ミ、ソ#、シなので、Eコードの構成音となっています。なんですかね? ヒントはこれ。



そうですね、
A day in the lifeエンディングのあのジャ〜ンのピアノ音です。
これをピックアップした人たちに「せーの」で弾かせて、当時の音を再現しようというわけです。

 ポール:「マル、ラウド・ペダルを踏んでるかい?」
 マル・エヴァンス:「どれだい?」
 ポール:「右のやつ、右端にあるやつだ。それでエコーをかけるのさ」
 ジョン:「ずっと踏んでるんだぞ」
 ポール:「よし。じゃあ4で出るよ。1、2、3……」
続いて、ジョン、ポール、リンゴ、それにマル・エヴァンスが、3台のピアノで同時に叩き出すEメジャーのコード。
バーン。

スタジオに鳴り響くジャ〜〜ン。いやー泣かせる演出です。
やるじゃないか、素晴らしいよ、ケビン&ブライアン!

ちょっと疑問なのは、上の写真ではジョンがChallen Pianoを弾き、ポールとリンゴがSteinway Vertegrand Upright Pianoを弾いています。またマルも映っていません。ので、これはリハーサル風景で、本番ではSteinway "B" Grand Pianoもプラスされているのも知れません。ビートルズギア(P202)にも、この「おそらくこの3台が使用された」旨の記述があります。

4分50秒辺り(リマスターステレオ版)に椅子がきしむ音が聞こえますが、これはピアノの残響音が小さくなるにつれ、ジェフエマリックが録音レベルを上げたために、拾われてしまったものです。前述した椅子の解説ボードには「they didn't make any squeaking noises during quiet recorings.」とありますが、見事にきしんでしまったわけですね。ふふふ。

プレゼン終わった後は、日本から持ってきたRecording The Beatlesの表紙にサインをしてもらい、写真撮影もさせてもらいました。


あと、いつもお世話になっているnoraさんと事前にtwitterで話してた「マスターテープの箱書きやレコーディングシート、メモやケンタウンゼントの日記などを集大成して、究極のスタジオクロニクルを作ってください!」と、Brianに伝えたところ(というかEさんに伝えてもらったのですが)、OK!OK!と曇りの無い瞳と共に手を差し出してきたので、「ほんまかいな?」と内心思いながらも、Realy? Thank youと返しながら握手したところ、こっちにもサインしてあげるよってことで、これにもサインくれました。


と、ところで、どーーーでも良いことなのですが、見学しているときからずっと気になってたのですが、このおっさん、どっかで見たことあります。


帰国してブックマークを調べたら、ありました。別人かもしれませんが、このHPの方に似てる気がします。このおっさん、スタジオ1や3も行ってるじゃないの?!コントロールルームにも入ってるし!!!チョー羨ましいか!
・・・まぁ、本当にどーーでもいいことなのですが。なんとなく気になったので。

・・・と話を戻して、この後、食堂や中庭でランチして良いってことだったので、後ろ髪引かれまくりでしたが、そっちはそっちで行ってみたいので、泣く泣くスタジオを後に、まずは食堂に向かいます。スタジオ2を出て食堂、中庭までの道順です。



まずは食堂です。当時は市松模様の床だったようですが、現在はモダンな食堂に改装されていました。サンドウィッチやハンバーガなどのランチや、ビールなどのアルコール類もありました。


そして食堂から出たとこの中庭です。四方が建物に囲まれているので、外から中をうかがい知ることはできません。こんなとこあったのね・・・。


不思議なことに中庭なのにストリート名の看板がありました。焼却炉(かな?)や、ん?チズウィック・ハウスにあったようなオブジェもありました。


そうこうしてるうちにギターを抱えた謎の集団(スタジオ関係者の人たち?)が現れ、歌をはじめました。ベタにイエローサブマリンあたりやれば盛り上がるのに、ビートルズとは全く関係ない曲で盛り上がってました・・・。そうは言っても、なかなか愉快な雰囲気で、Eさんにギネスビールをおごって頂き、とても夢見心地な気分でありました。


そんなこんなで楽しい時間はあっという間に過ぎ、残念ながらスタジオを後にすることになりました・・・悲しい。

おっと、忘れちゃいけない、トレイも是非行っておかないと!と思い出したので、最後にバッチリ撮ってきました。しかし小の方のこの便器(というか流しだな)、スゴイですね・・・。最近はあまりないようですが、今でも古いパブなんかでは、まだ健在とのことです。ちなみに例のトイレットペーパーですが、現在ではフツーのものになってました。


ということで長くなりましたが、スタジオの体験記はこれでオシマイです。

そういえば、noraさんに教えてもらったのですが、ビートルズ大学の宮永さんもそうで参加されたそうで、後日メディアで報告されるそうです。マニアックな報告楽しみです。(ちなみに以前一度だけビー大に行ったことあります)

前回の旅行は、嫁さんと二人で巡ったのですが、今回は(前回はまだこの世にいなかった)チビがいるので、とぉーーーーてもワガママを言って、一人だけで来させてもらいました。

ということでしばらくはアタマが上がらないのですが(同僚曰く、"しばらく"ではなく"一生・・・")、そんな嫁さんと息子には、スタジオ前のベンチで絵葉書を書きAirMailしてみました。嫁さん&息子くん、ありがとー。


posted by ハル at 00:48| Comment(6) | TrackBack(1) | ビートルズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月21日

The Beatles: Rock Band

いまだ日本語版の発表が無い「The Beatles: Rock Band」 (っつうか出そうに無いですが・・・)。

ゲーム画面もさることながら、オープニングムービーがかなり感動です。



日本語版は出そうもないので、輸入版を買うしかないですが、ググってみてたところ、PS3、Wii、Xbox360版のうち、Wiiのみソフトとハードの組み合わせに制約があるらしく、日本向けハードでは動作しないようです。

映像的にはやっぱりPS3が良さそうですが、Xbox360限定で「All You Need Is Love」がダウンロード販売されるそうです。むむぅマイクロソフトめ・・・。Xboxは持ってないしなぁ。

ところで今さっきこんな記事を見つけました。

The Real Beatles Vs. The Beatles: Rock Band

個人的には屋上ライブや武道館、エド・サリバンショー等の実際のフィルムで見られるものより、このトレーラーに多く出てくるような実際の演奏シーンが無い映像に期待してます。特にスタジオでの演奏シーンなんか、しびれるわぁ・・・。

あー、はやくやりたい・・・。とは言っても、やはり一番の期待はゲーム中に使われるという未発表の音源なのですが。

9/9はリマスターCDも出るし、iPodも新モデルの発表がありそうなので(今度こそダウンロード販売解禁か?!)、大変な一日になりそうです。
ラベル:Beatles
posted by ハル at 02:30| Comment(0) | TrackBack(0) | ビートルズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月14日

ビートルズ関連書籍

早いものでいよいよ1ヶ月をきったリマスターCDの発売!



と言うことで予想はしていましたが、便乗(?)含め、かなりの書籍が発売されます。

まずはオリジナルアルバム紹介系。

rockin'on BOOKS vol.1 THE BEATLES
9月9日にデジタル・リマスター盤が出るビートルズの、すべてのオリジナル・アルバムを徹底的にレヴュー。さらにスペシャル・インタヴューやドキュメンタリーで、いろんな角度からビートルズの本質に迫っています。
ザ・ビートルズ・CDガイド レコード・コレクターズ2009年10月号増刊
オリジナル・アルバムから4人のソロまですべてがわかるハンドブック! 全CDを曲目つきでていねいに解説。9月にリイシューされるのを機に完全攻略を狙うファンにも、再入門しようというファンにも、とても便利な一冊です。
コンプリート・ビートルズ リマスターCD公式ガイド
今年9/9に長く待たれていたリマスターCD(全15タイトル)が全世界でリリースされるビートルズ。これを機に、ザ・ビートルズ・クラブ(オフィシャル・ファンクラブ)の監修により、ビートルズ作品の公式ガイドブックを発売。40年間ビートルズとともに歩んできたクラブが制作する「公式」ガイド。
HE DIG Special Issue ザ・ビートルズ CDエディション
2009年9月9日のビートルズ・リマスター盤世界同時発売に併せて、ビートルズCDの魅力を徹底的に検証する1冊。
・デジタル・リマスターCDの全貌
・発売40周年記念『アビイ・ロード』徹底研究
・既発ビートルズCDの徹底分析
・レア・フォト&インタビュー
など盛りだくさんの内容。
CROSSBEAT Special Edition ザ・ビートルズ
ザ・ビートルズの決定版が遂に登場!! クロスビート責任編集による究極の一冊が完成しました。バンド・ヒストリーはもちろん、詳細なディスコグラフィ、全米ツアーや来日の秘蔵写真などを一挙掲載。更にメンバーの語録や4人を多角的に解説したコラムも網羅。そして、グリーン・デイ、コールドプレイからミューズ、ローリング・ストーンズまで、ミュージシャン100人が選んだ「ビートルズのベスト・ソング」を紹介。ロック史上最大の革命児、ザ・ビートルズがロック界にどんな影響を及ぼしたのか?その真実に迫った内容です。
ビートルズ笑激の裏入門
名曲の秘密に裏から迫る爆笑の決定版(!?)ガイド。
ビートルズの完全リマスター盤発売に併せて、緊急出版が決定! ビートルズのアルバム11枚、シングル23枚をおもしろおかしく語る、ほかにはない名曲ガイド。著者は、『マイルスを聴け!』、『クワタを聴け!』『ミック・ジャガーは60歳で何を歌ったか』など、鋭い視点でジャンル問わず数々の音楽に切り込んできた中山康樹氏。ヒットを飛ばし、新たなリスニングの楽しみを提供してきた氏ならではの視点で、毒舌かつ愛情溢れるビートルズ考察が繰り広げられる。ビートルズの初心者からマニアまで、読んで学んで笑えること必至!

次は、ここぞ!とばかりの便乗系。

ザ・ビートルズ レコーディング・セッションズ完全版
あの名著が遂に復刊!! 1962~70年にビートルズが行ったレコーディングの全記録を日記形式で克明に綴ったドキュメンタリー・ブック、その「完全版」が登場。1990年の初版発行以降に発売された作品の記載はもとより、新たに発覚したレコーディングに関する事実なども加筆。大量の図版(レコーディング風景写真やテープ・レーベル、アルバム・ジャケット撮影風景)も収録した、まさに全ビートルズ・ファン必携の一冊。2009年9月9日発売のビートルズ・リマスター音源に対する最高のガイド・ブック!!
ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実 <新装版>
1966年「リボルバー」から1970年「アビイ・ロード」まで、ビートルズのレコーディング現場にいた、ただひとりのエンジニア、ジェフ・エメリックが語る全世界初の未公開エピソード満載、ビートルズ・サウンド・メイキングのすべて! 数多いビートルズ本の中でも既に新しい古典となった、あの名著がニュープライスの、ニューエディションで再登場! ジェフ・エメリックからの日本語版への特別メッセージ収録! 2009年9月9日発売のビートルズ・リマスター盤についての最高のサブ・テキスト・ブック!
「真のビートルズ・ファンならば、ぜひとも<サージェント・ペパー>と<リボルバー>のモノ・ヴァージョンを入手するべきだろう。ステレオ・ミックスとは比べものにならないほどの時間と労力が、モノ・ミックスには投入されているからだ」(ジェフ・エメリック) 本文より
新装版 全曲解明!!ビートルズサウンズ大研究
ビートルズファン必携のあの名著上下巻を、 1冊に凝縮して復刊!! ビートルズのサウンドに込められた意図を、完コピ・ミュージシャンが、作詞・作曲・歌・演奏・コーラス・アレンジ・楽器・録音技術などの音楽的視点から、譜例を交えて1曲ずつ全213曲を解明していく。他のビートルズ本では知りえなかった、しかしファンが一番知りたかった内容がずっしり。本書を読んだら、今まで聴こえなかった音が聴こえてくるはず!

最後は雑誌系。

snoozer (スヌーザー) 2009年 10月号

Rolling Stone (ローリング・ストーン) 日本版 2009年 09月号
ザ・ビートルズ インタヴューブック THE BEATLES INTERVIEW BOOK 「不滅のメロディ、4人の言葉」

一番の注目はやっぱりレコーディング・セッションでしょうか。マニアにはおなじみの名著ですが、絶版になっていた関係で定価3000円のところ一時期は15000円位してました。最近は5000円〜の相場のようです。

マーク・ルイソン原著の改訂版は出版されていないので、解説等を充実させた日本独自版のようなので、驚きの新事実なんかは無いでしょうが、やっぱり期待しちゃいます。僕は2冊予約しました。バカですねぇ・・・。

またジェフ・エマリックの本は賛否両論だとは思いますが、僕は中々面白く読めたのでお勧め。こちらは内容変わらずのただの廉価版っぽいです。(昨年無くなったノーマン・スミスの本も是非日本語版が出て欲しいのですけどね・・・。翻訳&出版がんばって、Kさん!)

他にもまだまだ出るだろうし、DVDやブート、海外のものまで含めたら、とても全てに目は通せそうもありません。また、オリジナルアルバム紹介系のは、どうせ似たり寄ったりの内容だと思うので、あまり買う気は無いですが、結局は全部買っちゃうかも・・・。ちなみここに載せたのを全部買うと18000円位になります(1冊価格不明なので予想で)。

ステレオBoxモノBoxと、あとゲーム買ったら10万越え!破産だ・・・。
ラベル:Beatles
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2008年12月13日

ビートルズ大学 (Vol.42)

前々から参加してみたいなと思っていたビートルズ大学。42回目にして初めて受講してきました。



当日の様子は学長宮永さんのブログにも載ってます。

18:30開場、19:30開演ということで、気合を入れて18:40頃には到着。と、既に結構人がいてビックリ。 しかし、年齢層たけぇなぁ・・・と云うのが第一印象。最終的には結構若い人も居たけど。

僕はカウンターのすぐ横に座ってったのですが、19:00頃くらいだったか、僕の席とカウンターの間を通り過ぎた野球帽をかぶった小さなオバサンあり。

オバサン:こんばんわぁ。
店員:楽屋はこちらで〜す。
オバサン:はい、どうもぉー。
僕:おー星加ルミ子だぁ。ちょっと感動。(←心の声)

そんなこんなで、あっという間(でもなかったけど)、19:30頃には立ち見も結構いて、かなり満員な感じでした。

5分ほど遅れて開始。She Loves Youに乗ってで宮永さん登場。星加さんほどの感動はナシ(笑)。

はじめ20分位は、Firemanの新作「Electric Arguments」についての講義。時事ネタ的には、ポールの多様性つながりで"Carnival Of Light"(のための曲)について話が出るかなと思ったけどナシ。

そして、いよいよアップル屋上ライブの講義に突入!

ビートルズ大学(書籍版)にも「屋上ライブ当日にアップルビルの中で打ち合わせをしていた」とあるが、これに関する記述は無く、なんでかなぁ?と疑問に思っていたので、待ってました!という感じ。

ブートDVD "Get Back Chronicles"を見ながらの講義でしたが、要約すると、こんな内容でした。
  • 招待状 (orトニー・バーロウから電話?)をアップルから受けた。(ミュージックライフ1969年1月号(12/20発売)の編集後記に「2年ぶりにロンドンでコンサートを行うのでぜひ出席してください」とあり、星加さんによれば、締め切りは1ヶ月くらい前だから11月末の話とのこと。)
  • イギリスに行ってみると、トニー・バーロウは何も決まってない、と言う。ロン・キャスも知らない。知り合いのジャーナリストに聞いても何も知らないと言う。
  • 騙された?と思いきや、星加さんはウォーカーブラザーズの取材も主な目的の1つだったので、そちらに専念。
  • 1968/12/24にはアップルのクリスマスパーティ(アップル社員の忘年会みたいなもの)に参加。(この時の写真は同行カメラマン長谷部さんの写真集で見ることができます。)
  • イギリスで取材を続けていたところ、アップル(ロン・キャス?)から電話がかかってきて急いでかけつけた。
  • アップルについてみると、既に演奏は始まっている上、サヴィルロウは野次馬とスコットランドヤードで大混乱。(映画でもおなじみのシーンですね)
  • 中に入ると新聞記者や雑誌記者など、星加さん顔なじみも含め、何人かのマスコミがいた。
  • ロン・キャスと話したところ、屋上では撮影中だから上がってはダメだと言われた。もっとも雪が降りそうな寒い日だったし行きたくも無かったとか。
  • 事務所では苦情の電話が絶え間なく鳴り響き、大変な状況だった。
  • そのうち演奏が終わり、寒いと言いながら階段を降りてきたポールが星加に気づき、「やあ」と声をかけてくれた。
  • メンバーはすぐそれぞれの車に乗り込み消えた。
「11末頃に招待を受けた」という話ですが、当時のBeatlesMonthly 1968年12月号(No.65)には、「2年ぶりのビートルズのライブ」と題して、コンサートの開催が発表されています(左の2つ)。また、同じ号の別ページには、テレビショーの開催と、そのチケットプレゼントの告知が載っています(右の2つ)。


左から3番目の"BEATLES TV SHOW"とあるページには、要約すると、次のようなことが書いてあるようです。
  • 1時間のカラーテレビショーを行う。
  • 以前告知したラウンドハウスでのライブは白紙になった。
  • 3回の演奏をカラー録画し、ベストテイクをテレビで放映する。
  • ほとんどの曲は最新LPからだが、昔の曲も演奏する。
  • 既にアップルには2万枚を超える応募がある。
  • マンスリーブックに割り当てられた100枚を読者にプレゼントする。
一番右のページにはクーポンが印刷されていて、これを切り取り住所記載の上アップルまで送れ、ということだったようです。

というようにファンにまで発表する状況であれば、当然星加さん達マスコミに情報が流されないわけが無いとは思いますが、いざイギリスに行ってみると「そんな計画は無い」なんてことになっていたわけで、いかに当時のアップルが混乱していたか、その一端を伺えるエピソードです。

ちなみに続く66号(↓の左側)では、未だ詳細が決まらないテレビショーについての記事、67号(↓の右側)では、テレビショー中止の記事が掲載されています。65号のチケットプレゼントに当選者にはチケットの代わりにプレゼントが贈呈されると書いてあるようです。


星加さんの話に戻りまして・・・、ポール以外のメンバーの様子については特に話がありませんでしたが、大人のロック!では「これが4人を見た最後」と回想されていますので、ポール以外の3人も見かけはしたのでしょうか。

ただし「車に乗り込み消えた」は、nowhere Vol.20の記述とは異なります。
屋上でのライブ・パフォーマンスが終わったあと、ビートルズのメンバーやスタッフは地下のスタジオに戻り、屋上ライブが録音された8トラック・テープのプレイバックを聴く。1本目のテープのプレイバックを聴いているところを映画のスタッフは録音しなかったが、2本目のテープ(「ゴッド・セイブ・ザ・クイーン」の途中から最後の「ゲットバック」まで)のプレイバックを聴いているところを、映画のスタッフがBロールのテープで録音した。カメラでも撮影されているかどうかは不明である。
nowhere Vol.20』 P154
確かに1/30の録音をビートルズのメンバーがプレイバックするBロールのテープはブートで出回っていて、演奏が終わった後にプレイバックしたと考えるのが自然な気がします。翌日のゲットバックセッション最終日というのも有り得るとは思いますが。

ちなみにグリン・ジョンズは、この日の夜にステレオミックスを行った、と文献にはあります。
スタジオの資料によれば、この日の夜、7時30分から10時までバーンズのオリンピック・スタジオで、グリン・ジョンズが何曲か(詳細は不明)のステレオ・ミックスを作っている。ジョンズはみずからの意思でこれらのミックスをアセテート盤にカッティングし、ビートルズに渡している。
宮永さんも言われてましたが、最も「目からウロコ」だったのは

「今は研究が進みすべての出来事が同じ重みで語られるが、当時はただの小さなハプニングの1つ、ビートルズがただのきまぐれでやったイベントだと思っていた。まさか人前で行った最後のライブなんていう歴史的な出来事になるなんて想像もしなかった。」

という趣旨のお話。確かにその場にいた方じゃないと分からない感覚です。

ということで、当時のミュージック・ライフの記事もこんな扱い。(これも当日紹介されました)


メインの記事は「いったいビートルズはいくら稼いだか?」(笑)。ルーフトップコンサートの記事は↑のように少し書いてある程度で、本当に数ある小さなニュースの1つだったって感じですね。星加さんも「当時はこっちの方が大事だった」と言われてました。

ちなみに、アップルが所有しているはずので、街頭撮影用カメラで撮影されたテープには、星加さんが写ってたりするのだろうか・・・。気になりますね。

講義でも話がありましたが、この日の演奏は地下にあるアップル・スタジオで8トラックテープに録音されました。プロデューサーのグリン・ジョンズは、地下のスタジオにこもり、屋上のメンバーやスタッフとは、インカムでやり取りしていたと云うことです。
42分間の屋上ショー、寒風をついての昼時の演奏は、8トラックのオーディオ・テープに完全収録され、今もEMIに保管されている。同じビルの地下スタジオで仕事をしなくてはならなかったエンジニアのグリン・ジョンズとテープ・オペレータのアラン・パーソンズ(根っからのビートルズ・ファン)は、気の毒にこのイベントを自分の目で見ることができなかった。
とは書いてありますが、まだ本格的に演奏が始まる前かもしれませんが、屋上の写真にはアラン・パーソンズと思われる人物がバッチリ写ってます。

なんか話が発散しちゃいましたが、かなり楽しめたビー大でした。個人的に宮永さんはかなりリスペクトしているのだけれど、
  • 資料はテジタル化してほしい・・・。プロジェクターで雑誌等の資料を見れるのは嬉しいのですが、スキャン→パソコンに取り込んだ方が、効率が良い気がします。
  • 終了時間をもう少し早くして欲しい(=開始を早くして欲しい)。田舎モノにはツライので・・・。最後までいられなかったのでプレゼントも貰えなかったし(泣)。
など、いくらか不満はありました。

また、星加さんの話しが聞けたのは嬉しかったし、楽しめたのは確かなのですが、アップルビル内での出来事をもう少し詳しく聞きたかったなというのが正直な感想です
  • ポール以外のメンバーとは話さなかったのか?
  • 他には誰がいたのか?(ジョージ・マーティン、トニー・バーロウ、ニール・アスピノール、マル・エバンス、デレク・テイラー、アリステア・テイラー、ピーター・ブラウン等々)
  • そのスタッフ達とは何か話したのか?
  • 他マスコミとは何を話したのか?
とは言うものの、そんなに大きな不満があるわけではなく、全体的にはとても楽しいイベントでした。

宮永さんの立場では、いろんな方にレベルを合わせると云う意味では、全ての人を満足させるのは大変だろうなぁと改めて思ったのと、こういうイベントがあることで、自分もイロイロと資料を見直すキッカケになるので、これはこれで偏差値アップな感じです。

今後も「腑に落とす」研究を楽しみにしております。
ラベル:Beatles
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2008年11月25日

Let It Be Special J Edition

出る出ると言われて中々出ない"Let It Be"のオフィシャルDVDですが、近頃"Let It Be Special J Edition"なるブートDVDが発売されました。


表カバー

裏カバー
あの名作フィルムが遂に新訳日本語字幕入りで登場!

プロ・エンコードにより残像感を極力抑えた高画質映像に、
全編に渡り詳細な字幕が入った「目から鱗」な決定版!

<IMPオリジナル翻訳による日本語字幕付き!>
<初回250セットに、IMP謹製ポストカード付き>

1969 年1月、ライブバンドとしての原点回帰をテーマに
再集結したFAB4の童心に帰ったようなピュアなセッション風景と
相反する緊張感ある制作過程を追ったあのドキュメント・ムービーの真実が
40年の時空を越えて、今ついに明かされる!

ネイティヴ・アメリカンでも聞き取り困難、
及び意味不明な箇所多数の本作品のダイアローグを、
60年代に10代を過ごした英国出身の在米サウンド・エンジニア=Black Valentineが
入念にヒアリングを行い、IMPとの共同作業で2ヶ月以上をかけて検証と翻訳を行った
空前絶後の意欲作!

日本のTV放映時の字幕では、全体の10%程度しか翻訳されておらず、
しかもその内容には「?」を感じざるを得ませんでしたが、
今回そのモヤモヤを払拭すべく、作中に飛び交う主要ワードの
ほとんどをヴィヴィッドに日本語化!

オフィシャルでもここまではやれないであろうと断言できるほどの
入魂のワーディングです!

ジョンが乱発する唐突でキワドいジョーク、
ポールとジョージの緊張感ある
あの場面のやりとり、
10代の頃の作曲回想シーン、インドでの滞在を撮影したフィルムの感想など、
今までの翻訳字幕は何だったのか〜と驚くこと間違いありません。

これを見ずしてビートルズは語れない最重要アイテムとなってIDOL MINDから登場です!
メーカーインフォより

映像はLD版ば元になっているようで、あいかわらずのトリミングで残念。
アンソロジー収録のアップル蔵だし映像はトリミングを色合いも流石です。
早く出して欲しい・・・


Special J Edition

Anthology


ところで以前こちらにもちょろっと書きましたが、ポールとジョージの口論シーンはこんな風に翻訳されてます

P:なあ、もう1時間も何のアイデアもないままダラダラやってるだけだぜ
  リフについてはさ・・・
G:まぁリフもクソもないか・・・ 
  僕達ポール様の仰せの通りに頑張ってま〜す
P:ちょっと待てよジョージ! "You And I Memories"の所は・・・
G:Memories Longer Than The Road・・・
P:待てよ そうじゃなくてさ・・・
  しっくりこないから演奏もまとまらないんだ
  このままじゃさ・・・
G:じゃあまた続けるかい・・・
P:じゃあやめようか?もう無理だ!って言ってさ
G:アンタの納得がいくまでさ・・・
  ここにテープレコーダーがあればなあ・・・
  まずは録音してそれを聴けばアイデアが出るのにな
P:それもアリだけどでもさあ
?:俺も賛成だな
P:なんて言うかさ・・・ちょっとアレンジが複雑になり過ぎたかもね
  だから・・・1回全部バラシて基本から肉付けしていきたいんだ
  そしたらいいアレンジも浮かんでくるよ
  ちょっと複雑になり過ぎてるからな
G:アレンジが複雑なんじゃないぜ
  イチイチうるさいのが原因さ
  なんならずっとコードだけ弾いててやるよ
  それがお望みならね
P:なあおいジョージ
  すぐにヒネくれるのはやめてくれよ
  俺は助言しているだけなんだ
  俺はこれでもおまえを傷つけないように気を使って助言しているつもりだぜ
G:俺が何を言ってもムカつくんだろ?
P:別にムカついてねえぜ
  俺が言いたいのはさ・・・
?:ノイズが気になるなあ・・・
P:そんなことじゃないんだよ
  そういうつもりで言ってるんじゃないんだ
  おまえはいつも俺の言葉を悪い意味で取るよな
  こないだもそれで揉めたよな
  でもおまえを傷つけるつもりなんて無いんだ
  俺の真意は、"なあみんな!バンド全体のことを考えようぜ
  トライして一緒にいいものを作っていこうぜ"
  ってことに尽きるんだよ
G:笑わせるなよ、俺は自分のギターがどう使われようが知ったこっちゃねえぜ
P:言いたい事は分かるよ、たとえばこういう議論だろ?
  "Hey Judeの全編にギターを入れるべきか?いやそうは思わないな?"みたいなさ
G:あのさあ、てゆーか、もうどーでもいいよ
  アンタの言われた通りにやればいいんだろ?
  いっそギターなんか弾かなくてもいいんだぜ
  もし俺が邪魔だって言うんならね
  アンタのご機嫌を取れるなら俺は何だって言う事を聞いてやるよ

アンソロジーや過去のブートと比べても、かなりの情報量です。

多少、オドロキだったのが、"Hey Jude"に言及する部分。
アンソロジーではポールがジョージに対して「"Hey Jude"のときのように弾いてくれればいいんだ」と訳されていますが、本DVDでは逆の意味となっていて、こちらも以前書いた「そんなアレンジいらないよ」発言について話していたことになっています。自分の中ではこのシーンと"Hey Jude"の話はリンクしてなかったので、ちょっとすっきり。

それにしても、当時も今も話題にする位なので、ポールには"Hey Jude"での出来事がよっぽど心に残っていたのでしょうかねぇ・・・。

他、Dig A Ponyの歌詞なんかも、同時代を生きたネイティブならでは翻訳となっていて、これはこれとして楽しめました。
ラベル:Beatles
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2008年08月18日

気になる写真 (Beatles)

一般ピープルがアビーロードスタジオで録音した記事を読んだのをきっかけに、EMIスタジオについてイロイロと調べていたところ、ミョーにこの写真に魅かれてしまいました。


この本によると、"「Sgt.Pepper〜」セッションでよく見られた風景。バッキング・トラックのレコーディング中のひとコマ"と、説明されています。

何の曲のセッションでしょうか?
ヒジョーに気になります・・・。

まず、ジョージですが、押さえているコードはEのようです。



ジョンの右手は分りませんが、左手の人差し指でG#を弾いているようです。G#は、Eの構成音(E、G#、B)に含まれますので、こちらもEと考えられそうです。




ポールは・・・見えねぇ・・・。

前述のようにPepperセッションでの撮影ということなので、対象となる曲は

(01) Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
(02) With A Little Help From My Friends
(03) Lucy In The Sky With Diamonds
(04) Getting Better
(05) Fixing A Hole
(06) She's Leaving Home
(07) Being For The Benefit Of Mr. Kite!
(08) Within You Without You
(09) When I'm Sixty-Four
(10) Lovely Rita
(11) Good Morning Good Morning
(12) Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
(13) A Day In The Life
(14) Run Out Groove
(15) Strawberry Fields Forever
(16) Penny Lane

となります。一応候補を広げて、Pepper以降で1967年中に録音されたものも含めます。

(17) Only A Northern Song
(18) Untitled (5/9のインストジャムセッション)
(19) Magical Mistery Tour
(20) Baby You're Rich Man
(21) All Together Now
(22) You Know My Name
(23) It's All Too Much
(24) All You Need Is Love
(25) Your Mother Should Know
(26) I Am The Walrus
(27) The Fool On The Hill
(28) Blue Jay Way
(29) Flying
(30) Hello, Goodbye
(31) Accordion(Wild)
(32) Christmas Time (Is Here Again)

この中で、コードE(一応E7も)が含まれる曲は、(02)(11)(13)(15)(17)(19)(22)(25)(26)です。(18)(31)は不明・・・。

次に「誰の曲か?」で絞りこみます。

ジョージ、ポールが、共にギターを持っているのは中々珍しいですが、ポール作の曲でジョンがピアノが弾くと云うのは考えにくいので、おそらくジョン、もしくは、ジョージの曲だと思われます。マイクがジョンに向いているのでジョン作の曲かもしれませんが、使ってないかもしれないので、一応ジョージの曲も候補とします。

ジョン作の曲は(03)(07)(11)(14)(22)(24)(26)
ジョンとポール共作が(02)(13)(20)
ジョージ作が(08)(17)(23)(28)です。

これらでANDを取ると(02)(11)(13)(17)(22)(26)となります。だいぶ絞られてきました。

さらに、E( or E7)の箇所で、ジョン=ピアノ、ジョージ/ポール=エレキギターで考えると、(02)(22)(26)の可能性が高いか・・・。

レコーディングセッションによると、(02)のピアノはポールなので除外。

残るは(22)(26)で、当然(26)であってほしいのですが・・・。

ジョンが弾いているピアノは、ビートルズ・ギアによれば、ジャングルピアノであるため、(26)の鍵盤音では無さそうです。エフェクトかけてる可能性はありますが。
(ちなみに、このジャングルピアノですが、特殊なアタック音を得るためにハンマーに金属片を仕込んであるらしく、キンキンな音色になるそうです。去年発掘された"A Day In The Life"の4トラックテープのイントロにあるリリース版には無いピアノ音がこれと云われています)
また、(26)に2台のギターバッキングが入っているとは思えないので・・・、残るは(22)か?!

・・・萎える。
ここまできて、コミックソングかよっ!

ってことで、何か釈然としないので、仕切りなおして別の観点から攻めましょう(汗)!!!

まず、この写真がいつ頃撮られたのか特定できれば、グッと曲に近づけます。
日付まで特定できればベスト!

身なり等から判断して1967年のPepperあたりである事は確かです。

・・・お、ジョージとジョンはヒゲ生やしてますね。ポールは生やしてません。この組み合わせの時期を特定できれば良さそうです。

Pepperの一連のセッションは、1966/11/24のStrawberryからなので、この辺りの写真を調べてみます。

66/11/27:BBCのテレビショー収録でのジョン。ヒゲ無しなので×。



66/12/20:EMIスタジオ前でのTVインタビュー。J有、G有、P有 → ×。



自分はヒゲ生やさない(B4みたいに生えないし)ので、どれ位でヒゲが伸びるのか分からないのですが、ジョンのヒゲが無し→有りなので、少なくとも3週間あれば伸びるようですね。実際には1週間位で伸びちゃったりするのかな・・・。

67/01/19:"A Day In The Life"のセッション。J有、G有、P有 → ×。
ジョンのヒゲは見えにくいですが、このセッションの写真は他にも数枚存在し、ヒゲ確認できます。



67/01/30:"Strawberry Fields Forever"のプロモ撮影。J有、G有、P有 → ×。



67/02/10:"A Day In The Life"のオーケストラ録音、プロモ撮影。J有、G有、P有 → ×。



67/02/28:雑誌LIFEのフォトセッション。J有、G有、P有 → ×。



67/03/30:"Sgt.Pepper"ジャケット撮影。J有、G有、P有 → ×。



67/04/12:ポール、アメリカから帰国。P有 → ×。



67/05/19:Pepperプレスパーティ(文献によっては5/22となっているものもあります)。

ここで、やっと、ジョンヒゲ有り、ジョージヒゲ有り、ポールヒゲ無しとなり、冒頭の写真に状態となります。



これ以降の写真を調べると、6/24のアワ・ワールド記者会見ではジョンも剃っており、69年のゲットバックセッション辺りまではジョン、ポールともヒゲを生やしていないようです。

となると、写真がなくて1ヶ月位空いてしまっているところもあるので、剃ってまた生やした可能性も有りますが、今手元にある資料を基にすると、4/12〜5/19の間が最も有力そうです。

この間に録音された曲は、

4/20: (17) Only A Northern Song
4/21: (14) Run Out Groove
4/25: (19) Magical Mistery Tour
5/09: (18) Untitled (5/9のインストジャムセッション)
5/11: (20) Baby You're Rich Man
5/12: (21) All Together Now
5/17: (22) You Know My Name

またしても"You Know My Name"・・・。

やはりこいつが一番候補なんでしょうか・・・。(20)の可能性もありますが、レコーディングセッションによれば、(20)はオリンピック・サウンド・スタジオで録音されたとあります。冒頭の写真は壁の感じからしてEMIスタジオ(No.2)だろうし、ジャングルピアノはオリンピックスタジオには無さそうだし、これも違うかと。(18)は音が聴けないのでなんとも言えませんが・・・。

・・・と、ここまで調べて思い出しました。以前、オークションでマンスリーブックのBOXを買って、ロクに読みもせずに押し入れにしまいっぱなしだったのですが・・・

これ調べれば何か載ってるんじゃねえの?!

ということで、押入れから引っ張り出して、67年近辺をパラパラめくってみると、案の定ありました(No49、67/8/1発行)。



説明には
「"George working out his guitar backing to "All You Need Is Love". John took the front off the piano so that he could hear the sound more clearly.」
とあります。

また、ポールの服装からして同じ日の写真と思われますが、こちらの説明には
「Ringo and Paul listening to the play-back of the first ten-minutes backing to their new single "All You Need Is Love" in E.M.I.'s No.2 studio.」
とあります。

が、レコーディングセッションの記述が正しければ、"All You Need Is Love"も、"Baby You're Rich Man"と同じく、EMIスタジオではなく、オリンピック・サウンド・スタジオで録音されたとあります。したがって、このマンスリーブックの説明は怪しいのでは?と思います。

ちなみに、このマンスリーブックは67/8/1発行となっています。当時のイギリスの出版業界の話は全く分かりませんが、普通に考えれば、少なくとも7月中盤以前には撮影されているはずなので、これ以降は候補としては外れることになります。(先にこれ思い出してりゃもっと近道だったな・・・)

まぁだいたいにして、レコーディングセッションの記述が全て正しいとは限らないし、そもそも冒頭の写真はテープが回っていない、ただのセッションである可能性もあり、はたまた、ポールのヒゲは実はツケヒゲで、いつでも脱着可能!!なんて可能性も無きにしもあらずなので・・・

結局のところは分からない

という、至極ツマラナイ結論となったところで、終わりにしたいと思います・・・。結構疲れた。

と、思いましたが、こんな機会でもなければ、この曲について気にすることも無いので、ざっと調べてみました。

・初録音は67/5/17。"Magical Mystery Tour"のセッションでの録音。
・全部で5パートから成り、1パート目は5/17、2〜5パートは6/7からの3日間で録音。
・アルトサックスはブライアンジョーンズ@ストーンズです。
・それから22ヶ月放ったらかし・・・。69/4/30にジョン&ポールがSEをオーバダブ。
・ジョンは半年後、この曲をA面、"What's The New Mary Jane"をB面にして
 プラスティック・オノ・バンド名義でシングル化しようとした。
・レコードはプレスされ、アップルによるプレスリリースまでされたが、発売延期の末、
結局は発売中止となった。
・シングル"Let It Be"のB面として70/3/6にリリースされた。

今までちゃんと聴いたこと無いですが、1パート目は結構カッコイイんですが(メロもいいし、特にベースなんか良いです)、曲が進むにつれてナイトクラブっぽいパートはビートルズとしては聴けないなぁ。特に最後のパートを聴いて

ドラクエのカジノを思い出す!

のは、僕だけではないと思うのですが、どうでしょうか?

ということで、"You Know My Name"どうぞ↓

ラベル:Beatles
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2008年08月17日

あなたが選ぶビートルズのベスト20曲+ワースト1 (Beatles)

レコードコレクターズ9月号に載ってますが、ベスト20+ワースト1応募中です。
詳細は下画像をクリックして下さい。




ということで、僕のベスト20は、次のようにあいなりました。

01. Happiness Is a Warm Gun
02. I Am the Walrus
03. Strawberry Fields Forever
04. Tomorrow Never Knows
05. Hello Goodbye
06. Ticket to Ride
07. Here, There and Everywhere
08. A Day In The Life
09. I've Got A Feeling
10. Hey Bulldog
11. Two Of Us
12. Come Together
13. Glass Onion
14. Sexy Sadie
15. Cry Baby Cry
16. Dear Prudence
17. I Want to Tell You
18. We Can Work It Out
19. Everybody's Got Something to Hide Except Me and My Monkey
20. Let It Be

そして、ワースト1なのですが、当然これも悩みどころなわけで・・・。

だいたいにして、

・ジョージの駄曲(失礼!)やリンゴの曲
・カバー
・ちょっとした小曲みたいなの (Wild Hony Pieとか)
・アバンギャルド

あたりを選んでも全然「愛」が感じられない・・・気がします。

いや、Don't Bother Meとかインド丸出しの曲、リンゴの2曲も当然聴くには聴くけど、やっぱりジョン&ポールの曲に比べるとアレなわけだし・・・、

カバーだってビートルズ曲のカバーは決してビートルズを超えられないけど、ビートルズが演るカバーはオリジナルをあっさり超えちゃう辺り "言わずもがな" なのですが・・・、

やっぱり特にジョンが好きな自分としては、ジョンがまじめに取り組んだけどイマイチな曲ってのを選ぶのが、これもまたジョンに対する屈折したリスペクトなのかと。

ということで、選んだ曲は、

Don't Let Me Down

となりました。

いやいや当然良い曲であることは百も承知なんですが、ストレートすぎてヒネリが少ないところに、どうしても物足りなさを感じてしまいます (時期が最悪だったこともあるんでしょうが)。

例えば、"ゆず"がカバーしたとしても、たぶんそれなりにカッコよく決まっちゃう気がするでしょ。これが他の曲だったらそうはいかない、そんな直球さ加減が僕の中でのワーストな所以かと。

上記ベスト20には定番の曲(Yesterday、Hey Jude、Winding Roadあたり)、いわゆる一般的にビートルズを代表するであろう曲が入っていません。

こんな作品を一生のうちに一曲作っただけでスゴイのに、わずか数年の間にタケノコが生えるがごとくボコボコ作っちゃう辺り、ぼくら凡人には「天才」の一言で片付けることくらいしかできない説明のつかない大偉業なわけですが、あまりにスタンダード過ぎてしまうところが、僕の中では敗因となってしまっているわけで、ヒトクセもフタクセもある上記20曲達の方が、より心地よい場所の琴線を響かせるのだなぁというのが、2008年8月時点での心象なわけです。

まぁ、明日になれば気分が変わってるかもしれないんですが・・・。
ラベル:Beatles
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2008年08月14日

赤の時代の50曲 (Beatles)

レコードコレクターズ9月号に「ソロの時代の50曲」が載ってますが、僕はソロ時代は弱いので、遅ればせながらではありますが、赤の時代から選んでみました。



01. Tomorrow Never Knows

こちらにも書きましたが、Take1のボーカル入れのエピソードは何度読んでも感動的です。


02. Ticket to Ride

よくわからないけど、なんかスゴイ曲。


03. Here, There and Everywhere

数多いポールのスタンダードナンバーとは一線を画す曲。別格です。


04. The Word

元々の曲自体が持つグルーブ感を、ベースが一段高い極みに押し上げてます。


05. We Can Work It Out

ポールの曲にジョンが楽器で貢献してる数少ないナンバー。ハモリがキュンと来るなぁ。


06. I Want to Tell You

ハモリがヨイ。ベースもスゴイ。


07. And Your Bird Can Sing

アンソロジー収録のバージョンも捨てがたい。


08. In My Life

曲のテーマが好き。2番は取ってつけたような感じだけど。


09. Rain

作曲者のジョンが1番が見劣りするぐらい、他3人の演奏がスバラシイです。


10. I'm Only Sleeping

どっちが先か分からないけど、このタイミングでこの曲にハマる逆回転のアイデアが出てくるところが宇宙の神秘かと。


11. A Hard Day's Night

史上最強のイントロ。


12. If I Needed Someone

単調なリズムが惜しい。分数コードは独特の緊張感があるからスキ。


13. I Should Have Known Better

若いと言えばそれまでだけど、ラバーソウル以降は聴く事のできないジョンのキラキラしたボーカルが素敵だっ。


14. I'll Be Back

66年以降は全くこういう感じの曲は書かなくなっちゃうんだよなぁ。ストレートにせつないナンバー。


15. Taxman

カウントのアイデアは秀逸だなぁ。


16. You Won't See Me

Rainを予感させるドラムが印象的。


17. Paperback Writer

リフの勝利だな。ドラムのミックス小さすぎない?


18. Yes It Is

こんなにいい曲なのにB面扱い。映画にも使われず。贅沢だなぁ。


19. Not a Second Time

ジョンらしいヒネくれたメロディがクセになります。


20. Drive My Car

誰が主旋律? ジョージのハモリも不思議だ。


ジョン12曲、ポール5曲、ジョージ3曲。やっぱりジョン比が高いです。

よく言われることですが、ジョンは「Hard Day's Night」、ポールは「Revolver」での爆発ぶりがスゴイなと。
ラベル:Beatles
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2008年07月24日

青の時代の50曲 (Beatles) のつづき・・・

...

ということで、先日上げた29曲からTop20を選んでみました。どの曲も好きなので、順位なんて日によって全然変わっちゃうのですが、今日の帰りの電車の中で勢いで付けてみた順位です。もれた9曲も捨てがたいんだけど。

01. Happiness Is a Warm Gun

特に1番目のパースが好きです。「She's well acquainted〜」からのたたみかけるトコはうまく歌えると気持ちイイです。


02. I Am the Walrus

「Happiness〜」と同じく、ジョンの言葉のリズムってスゴイなと。ジョージ・マーティンのスコアによるストリングスもシビレマス。


03. Strawberry Fields Forever

前半のTake7派。


04. Hello Goodbye

リンゴのドラム乱れうち!プロモも良いです。


05. A Day In The Life

言いようの無い意識の高揚。


06. I've Got A Feeling

ルーフトップの映像を見ると、スゲー楽しそうじゃん、まだ全然いける(た)ジャン、と、思わずにはいられない。


07. Hey Bulldog

どのパートもやってみたいぞ。でも何故ブルドック?


08. Two Of Us

ハモリが素敵です。どっちを歌ってもキモチイイ。モメタ結果のジョージギターも楽しい。


09. Come Together

Abbey Roadから唯一のエントリー。このアルバムってガリガリ感が足りないのよねぇ・・・。


10. Glass Onion

異様なグルーブ感あり。


11. Sexy Sadie

ポールのピアノか、ジョージのギターやりたい。


12. Cry Baby Cry

こちらにイロイロ書きました。


13. Dear Prudence

これ演奏するならベースやりたい。


14. It's All Too Much

ノイズが心地よかぁ。


15. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)

スネアの音で即昇天。


16. While My Guitar Gently Weeps

"Concert For George"の演奏は泣けた。が、個人的には、"Free As A Bird"を聴くと、ジョージがもういないことを強く実感しちゃいます。


17. Let It Be

やっぱり、シングルより、アルバムのソロの方がしっくりきます。


18. Everybody's Got Something to Hide Except Me and My Monkey

ズレたタイミングでの入り方がカッコイイ。"All Together Now"もそうですね。あと"Street Fighting Man"とか、ストーンズだけど。


19. Blue Jay Way

ジョージ作のサイケ曲はどれも良い。


20. Hey Jude

1小節多かったりするのに全く不自然を感じさせないマジカルなミステリー。


1〜2年位のスパンで上下の入れ違いはあるのですが、WhiteAlbumとMagicalが特に好きなので、まぁ妥当なトコロかと。しかしジョン比率が高いな、やっぱり。「ベスト・オブ・ビートルズ」ってより、「ベスト・オブ・ジョン」ってカンジだな・・・。

25名の選定者の中では、和久井光司さんと一番カブッてました。11曲なり。
ラベル:Beatles
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2008年07月19日

青の時代の50曲 (Beatles)

レコード・コレクターズ7月号で「青の時代の50曲」という特集が組まれてて、選定者25人が選んだ20曲を集計し最終的なTop50曲を決める企画なのですが、ちょっとなカンジはありますが、こんな機会でも無いと考えもしないので、僕も20曲選んでみるかなと。



順位も好きな曲も日によって結構違ったりはするのですが、とりあえずこれはハズせない曲を、順位は置いといて曲だけ選んでみました。・・・が、結構キビシメに選んだのに29曲になってしまいました・・・。

Getting Better
Good Morning Good Morning
Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
A Day In The Life
Fool On The Hill
Blue Jay Way
Your Mother Should Know
I Am the Walrus
Hello Goodbye
Strawberry Fields Forever
All You Need Is Love
Dear Prudence
Glass Onion
While My Guitar Gently Weeps
Happiness Is a Warm Gun
Blackbird
Everybody's Got Something to Hide Except Me and My Monkey
Sexy Sadie
Savoy Truffle
Cry Baby Cry
Hey Bulldog
It's All Too Much
Two Of Us
Let It Be
I've Got A Feeling
Come Together
Something
Hey Jude
Revolution

ここから9曲をハズすのはツライなぁ・・・。もうちょい寝かしてみるか・・・。

ちなみにP135によると「読者のみなさんの投票で選ぶビートルズ・ベスト・ソングを柱にした増刊号を作ることにしました」らしいです。
ラベル:Beatles
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2008年07月14日

Across The Universe (Beatles)

同名の映画が公開されるようで、ビートルズの曲(カバー)がふんだんに使われているようです。アイ・アム・サムのサントラみたいに、それなりに楽しめること期待!

この"Across The Universe"ですが、レコーディングは1968年2月、ビートルズのメンバーがインドに行く直前に行われました。帰国は4月末の予定だったので、この間の不在を埋めるためにシングルをリリースすることになり、そのセッションで録音された曲です。同セッションで、”Lady Madonna"、"The Inner Light"、"Hey Bulldog"もレコーディングされてます。

この曲もシングル候補ではあったのですが、ジョン以外の人間は絶賛したにもかかわらず、ジョンだけが満足できないまま棚上げとなったのは有名な話で、 結局、世界野生動物基金のためのチャリティアルバム"No One's Gonna Change Our World"に収録されました。
その晩のセッションには、元「ザ・グーンズ」の伝説的なコメディアン(ジョンのアイドルのひとりでもあった)、スパイク・ミリガンがジョージ・マーティンの招きで顔を出していた。そこで耳にした<アクロス・ザ・ユニバース>に感動した彼は、自分が関わっているチャリティの資金集めのために、この曲を今のままのかたちで使わせてもらえないだろうかとジョンに訊いた。するとレコーディングが思うようにいかず、心ここにあらずの状態だったジョンは、条件反射的に「ええ、好きにしてください」と答えてしまう。<アクロス・ザ・ユニバース>が世界野生動物基金のチャリティ・レコードに初収録された陰には、こういう事情が潜んでいたのだ。
ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実』 P344
Geoff Emerick & Howard Massey 著
このチャリティアルバムが世に出たのは、ほぼ2年後の1969年12月。レコーディング時点で加えられていなかった鳥のさえずり等のエフェクト追加のアレンジは、1969年10月にジョージ・マーティンにより行われました。ビートルズのメンバーは一人も参加しなかったようです(というかビートルズの4人全員が参加したセッションは69年8月20日が最後・・・。うーん悲しい)。このバージョンは、通称バード・バージョンと呼ばれていますが、"Past Masters 2"にも収録されてます。

これがアルバムジャケット



現在聴くことのできる音源は次の通りです。

Complete Beatles
Audio Guide
Mono
Stereo
SourceDisk
Side
TrackTakeRemix
(1)SS.PM2.13.02aStereoAnthology 2 (Audio版)D2202
(2)SS.PM2.13.02bStereoComplete Controlroom Monitor Mixes Vol.2D132
(3)SS.PM2.13.08aStereoPast Masters Vol.2D1138
(4)SS.PM2.13.08bStereoLet It BeD138
(5)SS.PM2.13.08cStereoLet It Be... Naked D1108
(6)SS.PM2.13.08dStereoRevolutionD1128
(7)SS.PM2.13.08eStereoDig It (vinyl) S258
(8)SS.PM2.13.08fStereoGet Back - The Glyn Johns Final Compilation S258
Complete Beatles' Audio Guide』 P183 Doug Sulpy 著

このようにいろいろなバージョンがありますが、すべて1968/2/8のミックス(1)が元になっています。一番有名なのは、もちろん(4)。これは、フィルスペクターによってアレンジ/ミックスされたもので、バード・バージョン(3)とは逆にテープスピードが遅く操作されていて、他の収録曲同様、ウォール・オブ・サウンド全開のフィルスペクター色が濃いミックスとなってます。(5)は(4)からエフェクトを取り去ったものです。

・・・ここまで書いておいてなんですが、
僕は実はどのミックスもそれほど好みではなくて、ジョンのボーカルは良いのですが、肝心のサウンドがイマイチかなぁと。

が、映画Let It Beで1分半ほど見られる、あの悪名高きGetBackセッションでの演奏については、実はかなり好きです。このセッションが悪名高き理由はちょっとググってもらえば分かると思いますが、そこは流石に「腐っても鯛」なわけで、キラリと光る演奏もままあるわけで。



この映画で流れているバージョンは、共に1969/1/7に録音された2バージョンが編集されたものになってます(DDSIで言うと7.99と7.104)。イントロが7.99で、1番は編集で飛ばされ、2番(Images Of Broken Light〜)も7.99、サビの"Jai Guru Deva"が7.104です。以下Movieで7分位から始まります。

リリースされたバージョンと大きく異なるのは、以下3点です。
・リンゴのドラム
・ポールのコーラス、ハモリ
・ジョージのギター(ワウ)

ダラダラ演奏でも、リンゴのドラムが入ると、やっぱり締まるところは流石!!ポールのハモリは、同じGetBackセッションで演奏された"Two Of Us"や"One After 909"のような感じで、やっぱり2人のハモリは聞いてて気持ちが良いです。残念ながらこの映画のシーンでは、ほとんどハモリは聴けないのですが、実際にセッションテープでは聴くことができます(編集で飛ばされた1番でハモってます)。

また、1/9のDDSI 9.82では、ジョンの指示でアレンジされたドラムが効いていて、さらにタイトな演奏でこちらもなかなです。ちなみに、この曲によらず1/9の演奏は全体的に出来が良いというのも音源を聴くと確認できます(とは言っても彼らにしたら駄目な部類なのですが)。

こんな感じで、それなりに良い方向にアレンジが進みつつあったにもかかわらず、1/10以降は、トゥイッケナムでも、アップルスタジオに移ってからも、この曲が演奏されることはなく、結局はリメイクもされずじまいとなってしまったのは、とても残念な限りです。

ちなみに上記演奏シーンの直前には、有名なポールとジョージの口論のシーンがありますが、映画ではこの口論の後にジョンが「テープを聞いてみればはっきりする」と仲裁に入り(というか入ったように見える)、この曲を演りはじめて、あたかもジョンが場の雰囲気を変えてるような感じになってますが、これは監督リンゼイ・ホッグによる編集の妙です (ポールの服装を見ても分かるように、異なる日のシーンを編集でつないでいます)。

実際のジョンはというと、ビートルズに対して完全に興味を失い、理性的な意思疎通をしようとしない、そんな態度に他のメンバーは憤りを持っており、特にジョージはジョンを受け入れることができず、さらにヨーコが口出しするのもだから、事態はますます悪化、ついに1/10にはジョンと口論になり、ビートルズを辞めると行ってスタジオを飛び出してしまってます。

1/12にはリンゴの家で話し合いが持たれましたが、ジョージは誠意を持って参加にしたにも関わらず、ジョン本人はほとんど意見を述べず、ヨーコが代弁するものだから、それこそ火に油で、またもや腹を立てて途中退出したとのこと。

結局、1/15の話し合いで、一週間後からアップルスタジオに場所を変えて続きが行われることになり、悲惨なトゥイッケナムでのセッションをこれで終わる訳ですが、こんな最悪の状況でも、これだけの名曲(特に"I've Got A Feeling"、"Two Of Us"辺りはバツグンにスキ!)が生まれるのだから、ホント恐ろしいです。

そういや、ちょっと古い話題なのですが、今年の2月にNASA設立50周年を記念して、北極星に向けて発信されたなんてことがありましたね。メッセージが北極星に着くのは西暦2439年頃とのことでしたが、今頃、どこらへんを進んでるのでしょうかね?

キャンペーン用サイト(英語)
NASA(英語)
AFP(日本語)

ラベル:Beatles
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2008年07月06日

お蔵入り寸前だった"Hey Jude" (Beatles)

元ビートルズのポール・マッカートニーが、ヒット曲『ヘイ・ジュード』は「お蔵入り」になる可能性があったことを明かした。曲のアレンジに関し、ジョージ・ハリスンとの間で意見がまとまらなかったのが原因という。

自身のアレンジの方がよいと主張するジョージに対抗するポール…。レコーディングは大混乱だったと、ポールは当時を振り返っている。

「どうやらハリスンはわたしの音が気に入らなかったようなんだ。 『ヘイ・ジュード』の演奏を始めると、ハリスンはギターをわたしのボーカルにかぶせてきた。それがうるさ過ぎると感じたらどうする?『えっと、ちょっと控えめにしてくれないか?』と丁寧に言えばよかったんだろうが、わたしはこう言った。『そんなアレンジはいらない』。当然ながら、ハリソンは腹を立てていたよ」。



レコーディングセッションやアンソロジーにも、以下記述があります。
「Hey Jude」の歌詞が出てくるたびに、ジョージはギターの応答フレーズを弾きたがったが、ポールがそれを思いとどまらせたそうだ。
「ヘイ・ジュード」の最初のリハーサルの時、僕が"Heyy Jude・・・"って歌うと、ジョージがギターで"ダドゥ・ダドゥ"ってつけた。そのまま"Don't make it bad・・・"と続けると、また"ダドゥ・ダドゥ"って返してくる。すべてのラインに返してくるんだ - それで僕は"ストップ!"って。"ちょっと待ってくれよ。そういうのはいらないんじゃないかな。返しのラインを入れるとしたらあとにしよう。ここはまず、シンプルに始める方がいいと思うんだ"とね。すると彼は"ああそう、はいはい、わかったよ。"みたいな言い方をする。ちょっとそんな雰囲気になってきてたのさ。彼は僕の言うことが気に入らなかったんだ。
Unsurpassed Masters Vol. 4に入っているテイクでは、アコギによる応答フレーズっぽいのが入ってますが、こんな感じだったのでしょうか?(このテイクでのフレーズはジョンによるものなので、ジョージが弾いたフレーズとは違うと思いますが)

そういや、これもボツになった"Hello, Goodbye"のTake 16にも、応答フレーズっぽいジョージのギターが入ってますね。これはこれでキライじゃないけどなぁ。

ラベル:Beatles
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2008年07月03日

ポールとジョージの最後 (Beatles)

UNCUTの記事。MTVに日本語要約があります。

ジョージ1周忌に行われた追悼コンサートでのWhile My Guitar Gently Weeps。感動的。

ラベル:Beatles
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2008年07月02日

2008年02月15日

AbbeyRoadスタジオのHP (Beatles)

AbbeyRoadスタジオ(旧EMIスタジオ)について、去年から書こうと思っているのですが、中々書けず思えば早半年・・・。

ところで、最近ウェブカメラが見れないなぁと思っていたら、どうやらHPがリニューアル中のようです。さっきみたらカメラ復活してました。



スタジオの敷地にカメラが設置されているようなので、しょうがないのもしれませんが、ジャケットとは逆方向からなのがイマイチだっ・・・。
ラベル:Beatles
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2008年02月08日

マハリシさん死去 (Beatles)

マハリシさんが今月5日にお亡くなりになったそうです。

ビートルズに影響与えた超越瞑想の指導者が死去

今年はホワイトアルバム40周年。そのホワイトアルバムと関係の深いマハリシさんが亡くなるとは、なんか因縁めいたものを感じるなぁと。

マハリシさんと言えば、やっぱり"Sexy Sadie"。大好きな曲の1曲です。曲がいいのは当然ですが、AからFまで半音ずつ下がるコード進行なんて普通ないだろぉ。この人は、どんなコード進行でも良い曲が書けちゃうのかしら?!



このクリップ、誰が作ったのか分りませんが、なかなか興味深いです。というのも、(たぶん)結構最近のリシケシュの動画だからです。「あーここにビートルの面々が居たのかもぉ」とか思うと、かなりワクワクできます。

ちなみにマハリシのインドのアシュラムは現在閉鎖されているとのことで、建物は60年代当時と変わらないと云います。
聖地であるリシケシュには多数のアシュラムがあり、瞑想やヨガを学びに訪れる外国人もいる。マハリシ・マヘシ・ヨギのアシュラムはインド人向けに運営されていたが、マハリシ本人もオランダに拠点を移し、現在は閉鎖されてしまった。管理人との交渉によって撮影されたこの内部の写真は貴重だ。建物1960年代当時から変わらないという。貧富の差の大きいインドにおいては、だいぶりっぱな建築物に見える。マハリシの講義を受けた場所も、ミア・ファローの妹プルーデンスがすっかり瞑想にはまってなかなか出てこなかったという部屋、そのようすを歌った「ディア・プルーデンス」をジョンが書いたのもこの中のどこかにある。
Somewhere In The Beatles ビートルズがきこえる』 P130
写真:福岡耕造 / 文:広田寛治、淡路和子

そういや、りっぱと言えば、アンソロジーでは何故かヘリコプターでどっかに行っちゃうマハリシ&ジョンが見れますねぇ。

ジョンとマハリシ

あーあーあーあー、どっか行っちゃった・・・。

あーあーあーあー どっか行っちゃった
ちなみに前述のYoutubeの動画で出てくるジョンやポールの写真は、たまたまリシケシュで一緒だったポール・サルツマンさんが撮られたものです。HPはこちら

サルツマンさんの写真ですが、去年、ジョンレノン空港に写真が永続展示になったとのこと。

Art display unveiled at airport
Rare Paul Saltzman images at Liverpool John Lennon Airport
ラベル:Beatles
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2008年02月05日

クラウス・フォアマンのインタビュー (Beatles)

プレイヤー2008年3月号に、クラウス・フォアマンのインタビューが載ってます。ジョンレノンスーパーライヴ、もしくは、去年出した回想録にちなんだ来日時に行われたインタビューのようです。際立った内容では無いですが、1つ気になった記述が・・・。

インタビュア:
あなたはベーシストとしても活躍していましたが、あたたかみのあるベース・サウンドはジョン・レノンの数々の名曲、名盤において重要な役割を果たしていると思います。使用したベースはずっとフェンダー・プレシジョンですか?

クラウス:
そう。まず、最初のソロ・アルバム「ジョンの魂」でリンゴと一緒にプレイ出来たことは、ベーシストにとってはまさにこの上ない夢の実現でしょう。非常にスムーズでイージーな状態でプレイすることが出来ました。リンゴは同じ曲を何時間演奏させられても嫌な顔ひとつしませんでした。私もそうでしたけどね。

インタビュア:
先日のジョン・レノン・スーパーライヴでもプレシジョンを使用していたようですが?

クラウス:
同じベースです。弦も当時のまま。取り替えたことなんてありません。

と、当時のまま?!ホントに?!

マユツバな感じもしますが、これがホントならジョン魂で鳴ってる弦の音が今でも聴けるって、ちょっとスゴイかも。でもサビサビ?

1971年、コンサート・フォー・バングラデシュでのクラウスです。

ラベル:Beatles
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2007年08月02日

Cry Baby Cry (Beatles)

 Song write : ジョン・レノン
 Producer : ジョージ・マーティン
 Engineer : ジェフ・エマリック(?)、ケン・スコット

 The Beatles (1968)、Anthology3 Audio版 (1996)

ジョンの囁くようなボーカルとタイトな演奏が印象的なジョン作の佳曲。

以下、現在聴く事のできる音源です。

Complete Beatles
Audio Guide
Mono
Stereo
SourceDisk
Side
TrackTakeRemix
(1)IR.134MonoComplete Home Recordings 1967-68D125-
(2)IR.138MonoComplete Home Recordings 1967-68D120-
(3)IR.139MonoComplete Home Recordings 1967-68D121-23-
(4)IR.172MonoFrom Kinfauns To ChaosD111-
(5)SS.WHI.28.01StereoAnthology 3 (Audio版) D1131
(6)SS.WHI.28.12StereoThe BeatlesD21112RS3
(7)SS.WHI.28.12MonoThe Beatles S4412RM1
Complete Beatles' Audio Guide』 P133 Doug Sulpy 著

(6)はこちらから。



レコーディングの状況は次のとおり。

DateDetailRemarks
7/15リハーサル(約30の番号なしTake)
7/16Take1〜10の録音
リダクションミックスTake11、12の作成
Take12へのSI(ハーモニウム、ピアノ)


7/18Take12へのSI (バックボーカル、各種SE)
10/15RS1〜3、RM1

(2)、(3)はピアノによる弾き語り。一部文献では、インドで書かれたとありますが、"Complete Home Recordings 1967-68"のライナーによれば、(1)〜(3)は68年1〜2月に自宅で録音されたとのこと。ジョンがインドに滞在したのは68/2/16〜4/12なので、事前に骨格があったものをインドで仕上げたのかもしれません。以下の記述もこれに合致します。
1968年、ビートルズ伝の仕上げにかかっていたハンター・デイヴィスに、ジョンがこんな話をした。「もうひとつ(曲が)あるんだ。広告がヒントになってる - 「Cry Baby Cry Make Your Mother Buy」ってやつ。ずっとピアノで弾いているんだけど、ここらでちょっとほっぽっとこうと思ってね。どうしても書きたい曲なら、いずれまた戻ってくるだろうし」 そのくだりはインド滞在中に、ジョンのもとに戻ってきた。その場にいあわせたドノヴァンによると、「最終的なイメージは、おとぎ話を歌ったぼくの曲がヒントになってると思う。ぼくらはずっと、音楽的なヴァイブレーションを交換しあっていたからね」
ザ・ビートルズ大画報』 P170 Steve Turner 著
ただし、(2)、(3)で歌われている歌詞は既にリリース版と同じになっているため、マザーグース等を土台にしたある程度の世界観がイメージされている上で、残りの歌詞をインドでの交流の中で膨らませたのかもしれません。

Emのクリシェ部でのギターもドノヴァンから教わったテクニックとのこと。同アルバムに入っている"Dear Prudence"、やジョン魂に入ってる"Isolation"もクリシェですね。

曲のバックには鳥の声(Complete Beatles' Audio Guideによればテープループ)が入っています。同じタイミング(?)で録音されたと思われる"Hey Bulldog"等の別曲には入っていないことを考えると、意識的に鳥の声をかぶせているようです。リリース版でも3回目のEmクリシェパートのみ鳥のSEが入っているので、元々ジョンのイメージにあったのかもしれません。

(1)はディストーションギター(!)によるもの。この曲のアレンジとしてはナシだと思うけど、いろんなアレンジを試してみるってのが基本にあるのかな?(ただのおふざけかもしれないけど)。ただ、この時期のジョンはヘヴィーなディストーションサウンドにどっぷり心酔していていたらしいので、案外このアレンジもマジメに考えていたのかもしれません。以下、"Revolution 1"録音時での記述です。
「いいか、オレがこんなにヴォリュームを上げてるのは、音をむちゃくちゃひずませたいからなんだ」と彼(ジョン)は説明した。「下げろというんなら下げてもいいが、だったら代わりにギターの音を、もっと汚らしくしてくれ。」
ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実』 P362
Geoff Emerick & Howard Massey 著
(4)はイーシャーデモ。歌詞はリリース版と全く同じですが、曲の構成がリリース版とは多少異なります。
・Emクリシェ部から曲が始まる。
・曲終わりの「Cry Baby Cry 〜」部でリズムが3拍子になる。
・フェイドアウトで終わる。

(5)はTake1。アコギはジョンだろうから、ジョージが不参加?リリース版ではアコギにフランジャーがかけられているようですが、ここでは生音っぽいクリアな音となってます。(4)もそうですが、リリース版より若干テンポが遅めです。

(6)(7)はリリース版。Stereo/Monoで、はっきりと分かるような違いは無いようです。ジョンのギター弾き語りから始まり→ハーモニウム→ドラム→ベース→ピアノと段々音が増えていくアレンジが絶妙です。曲の構成自体は「Cry Baby Cry 〜」部と「Emクリシェ」部の繰り返しなのですが、特に後者はそれぞれアレンジが異なり、飽きさせない仕掛けがしてあります。ドラム、ベースのカッコよさは言わずもがなですが、ジョージ(?だと思いますが)のエレキギターもワンポイントながらシビれるフレーズです。

リボルバーからエンジニアを務めてきたジェフ・エマリックは、この曲のレコーディング中に職場放棄してしまいます(翌年、B4達に説得されて戻ってきますが)。直接的な原因はポールのジョージ・マーティンに対する辛辣な発言に端を発しているようですが、ホワイトアルバム録音開始時からのストレスの積み重ねが、たまたたこのタイミングで爆発したってところでしょうか・・・。
「ポール、ヴァースの最後の一行を、うたい直してもらえるかな?」ジョージ・マーティンがかすかに貴族らしさを感じさせる、穏やかな声で訊いた。
〜中略〜するとポールがヘッドフォンをむしり取り、コントロール・ルームをにらみつけながら、つっけんどんにいい放った。
「自分のほうがもっとうまくうたえるっていいたいのか?だったらあんたが降りてきてうたいなよ」
〜中略〜 「じゃあもう一度うたえばいい!」彼はトークバック越しに怒鳴り、ぼくをたじろがせた。「わたしはもうお手上げだ。これ以上、きみの手助けはできない」
セッションの途中でジョージ・マーティンが声を荒げたのは、ぼくが知るかぎり、これがはじめてだった。
〜中略〜 これでぼくはふんぎりがついた。最後にもう一度スタジオを見ると、ポールは腕を組んで、傲然と立っている。ぼくはもう、これ以上やっても意味がないと判断した - とにかくこの圧力鍋のような状況から逃げ出さないと。
〜中略〜 ぼくは、ミキシング・コンソールの前に座り、そのままコントロールをいじりつづけたが、頭のなかでは、「出ていくんだ、今すぐ!」という声が鳴り響いていた。
〜中略〜 ぼくはどうにか最後まで、このセッションにつき合った。ポールは少し落ち着いた様子だったけれど、けっきょくその晩の成果といえるのは、ジョンの新曲<クライ・ベイビー・クライ>を何度か通しで演奏したことぐらいだった。
ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実』 P397,398
Geoff Emerick & Howard Massey 著
上記、ジェフ・エマリックの本をどこまで鵜呑みにしていいかは微妙なところですが、後に一時的にせよリンゴもセッションに来なくなることを考えても、険悪な雰囲気が少なからずある中での録音が続いたのだと思われます(後にポールはこのアルバムを「Tention Album」と呼んでいます)。レコーディングセッションでは、7/16までジェフ・エマリックが担当したことになっていますが、ジェフ・エマリックの本によれば「(ジョージ・マーティン爆発の)翌日の午後、辞めることを宣言した」とあるので、7/16のレコーディングには参加してないのではないでしょうか。

自分はこの曲の雰囲気がかなり好きなのですが、こんな最悪な状況の中でも、一旦演奏し始めるとメキメキ発揮されるB4マジック恐るべしです(GetBackセッションでは、これすら危ういのですが)。

ちなみに・・・、ジョンは後年のインタビューで「くだらない曲だよ。僕が作ったんじゃないさ」と発言してます。ジョンは、普遍的な歌詞やリアルな自分の心情を表現した歌詞、革新的なサウンドとなった曲を高評価する傾向にあるので、この曲は「くだらない」となってしまうのはまだイイですが・・・、作ったのはアンタだろっ・・・。
ラベル:Beatles
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2007年07月13日

Tomorrow Never Knows (Beatles)

 Song write : ジョン・レノン
 Producer : ジョージ・マーティン
 Engineer : ジェフ・エマリック

 Revolver (1966)、Anthology2 Audio版 (1996)

ビートルズ全楽曲中でも最も破壊的なナンバー。たった2年前には"A Hard Day's Night"を録っていたのだからこの変化にはホント驚き。まずは概要から。

後に「REVOLVER」と呼ばれ、重大な意義を持つことになるアルバムの初セッション。この日から始まった一連のレコーディングは、ロック界を揺さぶり、ポピュラー・ミュージックの流れを変える。 最初に録音されたのは、アルバムの最後を締めくくる重要な曲"Tomorrow Never Knows"だ。何というスタート!
"Tomorrow Never Knows"の録音は、わずか3テイクで終了(内1テイクは未完成)。 〜中略〜 第2テイクは未完成で、レコード・リリース用にループをオーバーダブするのは第3テイクと決まった。しかし、第1テイクもセンセーショナルで黙示録的なヴァージョンである。いわばループが使われていないだけで、形容しがたい凄味のあるテイクだ。
「こいつはオレたちが今までやってきた曲とは、ぜんぜん毛色が違ってる」 ジョンがジョージ・マーティンに話していた。「コードはひとつしかない。全部がひとつのドローンみたいにしたいんだ」
ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実』 P21
Geoff Emerick & Howard Massey 著
ジョージ:〜省略〜 西洋音楽的に言うと、インド音楽には転調がない。ずっと同じ調子なんだ。ある主音を選べば、それは曲の最後まで変わらない。「トゥモロー・ネバー・ノウズ」はこうしたタイプの初めての曲だと思うよ。全編通じてワン・コードのみだ。
ポール:最初から最後までCコードで、僕らには完璧なアイディアに思えた。でもジョージ・マーティンがどう言うだろうって思った。すごく大胆に基本を逸脱しているからね。僕らはいつも最低スリー・コードは使ってたし、たいてい曲の中間部あたりで転調してたんだから。それが突然、ジョンはCだけをつま弾いて、― "考えるのをやめて・・・"。あの詩がまた、すごく深くて、重い意味を持ってた ― 明らかに「サンキュー・ガール」とは違う。

以下、現在聴く事のできる音源です。

Complete Beatles
Audio Guide
Mono
Stereo
SourceDisk
Side
TrackTakeRemix
(1)SS.REV.14.01aStereoAnthology 2 (Audio版)D1171
(2)SS.REV.14.01bAnthology (DVD映像版) D51
(3)SS.REV.14.03aStereoRevolverD1143
(4)SS.REV.14.03aMonoRevolverS273RM8
(5)SS.REV.14.03aMonoRevolver
(Mono matrix XEX 606-1)
S273RM11
Complete Beatles' Audio Guide』 P86 Doug Sulpy 著

(3)はこちらから。



レコーディング状況は次の通り。

DateDetailRemarks
4/6ベーシックトラックの録音
(Take1〜Take3)
Take2は失敗。
4/7Take3へのSI(テープループ)
4/22Take3へのSI (タンブーラ) "レコーディングセッション"にはシタールとあるが
"最後の真実"ではタンブーラとなっている。
タンブーラが正しいと思われる。
4/27Take3よりRM1〜9
5/16RM8
6/6Take3よりRM10〜RM12
6/22RS1〜RS6

Take1のエピソード。

ジョージ: ドラムとギターがハーフスピードなんだよな。
ボーナスDVDでの感動的なシーンですが、ジョージは「スピード落として聴こうぜ」って言ってるのに、何故か皆に無視されてます・・・。うーん、せつない。しかし、何故もう1曲がGolden Slumbers?!ジョン抜きの3人で録った曲だから?DVDでもめてるベースはレコーディングセッションによるとジョージのようです。
ジョンが手はじめに、リンゴのドラムをバックにした、シンプルなギターのフレーズをループにしたいといいだした。ジョンは雷鳴のようなサウンドをほしがっていたので、そのフレーズを速いテンポで録り、プレイバックでテープのスピードを下げるようにした。
ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実』 P23
Geoff Emerick & Howard Massey 著
サンプリングの原点のような、すでに十分革新的な内容である。曲が進むについて音がズレていくのが面白い。ジョンのヴォーカルは、細かい歌い回しはやや異なっているが、すでにこの段階で完成されている(キーは同じでややスロー)。
『ザ・ビートルズ コンプリート・ワークス2』 P87 レコード・コレクターズ増刊
ジョンは「ダライ・ラマが山のてっぺんから歌っているみたいなサウンドにしてほしい。それでいて、歌詞の一語一語がちゃんと聴き取れるようにね」と言ってた。ほかのスタッフによれば、ジョンは、4000人の修行僧がバックで歌っているような感じを出してくれ、とも要求したという。
スタジオのハモンド・オルガンは、レズリーと呼ばれるシステムにつなげられていた。これはアンプと二基の回転スピーカーを収めた巨大な木箱で、ハモンドの特徴的なサウンドは、もっぱらこれらの回転スピーカーが生み出している。ぼくはレズリーを通したジョンの声を、頭の中で思い描いてみた。セッティングには少し時間がかかるだろう。けれどもこれなら、彼の望み通りのサウンドを出せるかもしれない。
ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実』 P23 
Geoff Emerick & Howard Massey 著
レノンの声は、それまでとはまったくちがっていた。奇妙な浮遊感があり、遠く離れて聞こえるのに、耳を捕らえて離さない。その効果は、彼の唱える深遠な歌詞とみごとにマッチしていた。コントロール・ルームにいた全員 ― ジョージ・ハリスンもふくめて ― が、度肝をぬかれたな表情になった。ガラスの向こうで、ジョンがにっこりしはじめた。最初のヴァースが終わると、やったぜというように親指を突き出し、ポールとジョージ・ハリスンはおたがいに背中を叩きはじめた。「ダライ・レノンだ!」ポールが叫んだ。
ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実』 P24 
Geoff Emerick & Howard Massey 著
ジェフエマリックの本は賛否両論あると思いますが、このシーンは中々感動的です。この本の中で1番好きなシーンかも。

Take3のエピソード。

<トゥモロー・ネバー・ノウズ>をレコーディングした初日の夜に、ジョンとリンゴがつくり出したテープ・ループに刺激を受けたポールは、家に帰ると徹夜で短いループを何本もつくり、翌日、小さなヴィニール袋に入れて持ってきた。〜中略〜 ポールは風変わりなサウンド ― ひずませたギターやベース、チリンチリンと鳴るワイングラス、さらには正体不明のノイズの数々 ― を、大量に蒐集していた。ぼくらはそのテープを、スピードを変えたり、回転の向きを変えたりと、さまざまなやり方で再生した。するとメンバーのだれかがときおり「今のはいいぞ」と声を上げる。けっきょく五本のループが選ばれ、ベーシックなバッキング・トラックに追加されることになった。
ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実』 P176 
Geoff Emerick & Howard Massey 著
記録によれば、4/6の録音は深夜までやってて、スタジオからポールの家はすぐそばだけど、ループ作ったのは、かなり遅い時間なはず。ポール好きだなぁ・・・。ハイになってる?
採用されたテープ・ループは5種類。(以下抜粋)
1. 7秒目、左に定位
2. 19秒目、左ch
3. 22秒目、中央やや右ch
4. 38秒目、左ch
5. 56行目、中央
Beatlesの音 もっと知りたい』 P77 高木宏真 著
テープ・オペレータのフィル・マクドナルドによる、走り書きだが重要なメモ。アルバム”REVOLVER”の最初の3日間の革新的な作業が記されている。
ザ・ビートルズ全記録2』 P269 Mark Lewisohn 著
一部読めない箇所もありますが、ギターもレズリーに通したことや、5種類のループを使ったことが読み取れます。

SESSION TUS - 6TH APRIL 66  ORD = ORDINARY

TITLE MARK I

TRACK(1) SOUND BASIC TRACK
     DRUMS (ORD)
     GUITAR(1) PUT THROUGH LESLIE ORGAN SPEAKER
     GUITAR(2) FUZZED

TRACK(4) VOICE
     STARTS(ORD) THEN PUT THROUGH LESLIE ORGAN SPEAKER

TRACK(2)
     SOUND VARIOUS TAPE LOOPS OF SPEEDED UP GUITARS,
     WINE GRASS, DISTORTED GUITAR, ETC

XXETHURD? OF RECORDING
LOOPS WHERE MADE PR? THEN PLACED?
ON FIVE SEPARATE? TAPE MACHINES THESE
WERE ALL RUNNING AT ONCE AND FED
TROUGH THE MIXER ON FADERS
THEN WITH THE TRACK SUPER NOISED
サウンド・イフェクト用のスタジオや、ミュージック・コンクレートの名で知られるノイズ・アートのイディオムでは、テープ・ループ ― ある特定のサウンドを際限なくくりかえすように編集されたテープ ― は決して珍しい手法ではない。しかしポップ・ミュージックの世界では、一度も用いられたことがなく、しかもビートルズが<トゥモロー・ネバー・ノウズ>用につくり出したループはとりわけ常軌を逸していた。
ビートルズと60年代』 P221 Ian Macdonald 著
ジョージ・マーティン:あの頃4人の中では、ポールが一番アヴァンギャルドな方向性を持っていただろう。ヨーコの影響などもあって、アヴァンギャルドといえばジョンというイメージがあるが、当時のポールはシュトックハウゼンやジョン・ケージといったアヴァンギャルドなアーティストにすごく夢中になっていた。
1966年2月23日
ポールはイタリア学会の講義に出席して、ルチアーノ・ベリオによる講演を録音した。その後、彼とベリオは話をしたが、取り囲むイタリア大使館員や記者が多すぎて、ゆっくりとは話せなかった。
ビートルズ・ダイアリー』 P196 Barry Miles 著
ロンドンのラウンドハウス・シアターで開催されるイベントで使うサウンド・エフェクト・テープの製作〜中略〜はポールを中心に進められ、ループやディストーションの奇妙なコレクションをテープに収める。プレスは当時これを「電子ノイズ」のテープと書いた。
この曲、アンソロジーに収録される候補に上がったものの、ジョージハリソンの反対により、結局は収録されなかったとのことです。またポール製作のフォトフィルムのサウンドトラックになるという話もあったんだけど、どうなったんじゃろ?順番から言ったら自分のアンソロジーより、こっちが先だろぉー。実際、聴いたら「こんなもんかぁ」って感じなんだろうけど、聴いてみたい・・・。ポールお願いします。
67年版「Revolution 9」とも言えるこの曲も、"A Day In The Life"の24小節もポール主導のアイデアだし、インディカギャラリーもポールが立ち上げの中心にいたようだし、ジョージマーティンの言うように前衛的な指向を持ったのは、他の3人とは違ってロンドンを拠点に生活してたポールが先だったようですねぇ。ちなみにこんな本(ポール・マッカートニーとアヴァンギャルド・ミュージック)も出ておりまする。
リンゴ:「トゥモロー・ネバー・ノウズ」のドラミングは自分でもいい出来だと思ったよ。全体通じて、なかなか自慢できるドラミングだった。
ポールは「リング」(ぼくらはいつも、リンゴをそう呼んでいた)に、今叩いているベーシックなビートを、軽くスキップさせてみたはどうかと提案していた。彼がミキシング・コンソールを叩いて聞かせたパターンは、どことなく、リンゴが彼らの最新シングル<涙の乗車券>でプレイしたドラムのパターンを思わせた。
ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実』 P27
Geoff Emerick & Howard Massey 著
最新シングルは、Day Tripper / We Can Work It Out だろ・・・。まぁジェフエマリックによらず、当事者の記憶ってのは結構曖昧なので、 これによらず全部が全部信じられるわけではないってことで。
バスドラのフロントヘッドを取り外すと、内側にセーターをつめこみ、裏側のヘッドに押しつけたのだ。そしてもう一度フロントヘッドを取りつけ、ほんの少し下向きにしたバスドラ用のマイクを、そのすぐ前、今に触れそうな位置にセットした。〜中略〜 スタジオのフェアチャイルド・リミッター(信号のピークを抑える装置)をドラムのチャンネルにだけかけ、インプットを上げた。狙いはその回路をわざとオーヴァーロードさせることで、〜中略〜 その結果生じる「パンピング(膨張)」が、ドラムのサウンドをいっそうエキサイティングにしてくれるのではないかと考えたのだ。
ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実』 P28,29
Geoff Emerick & Howard Massey 著
「オレのドラムに、いったいどういう手を使ったんだ?」リンゴが僕に訊いてきた。「むちゃくちゃ最高じゃないか!」ポールとジョンも歓声を上げはじめ、普段はむっつりしているジョージ・ハリスンまでが、満面の笑顔になっていた。
ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実』 P30
Geoff Emerick & Howard Massey 著
“Tomorrow Never Knows”のレノンのヴォーカルは、87秒目から”レズリー処理”される。それ以前はADTを施しただけ。
ジョンのヴォーカルは、いつものようにダブル・トラッキングとなっているが、ここで新兵器登場。エンジニアのケン・タウンゼント考案によるアーティフィシャル・ダブル・トラッキング(ADT)が、それだ。録音ヘッドと再生ヘッドの間隔から生まれる時間のズレを利用し、同じフレーズを2度録音したような効果を得るもの。
Beatlesの音 もっと知りたい』 P78 高木宏真 著
「間奏ソロ」後半は逆回転のギターが登場するが、モトネタはポールが弾いている「Taxman」のギター・ソロ。この曲はKey=Dであるので、1音下げCに移調されている。「Taxman」は、4/21、4/22に録音されているので、そのギター・ソロが細工され「Tomorrow Never Knows」にダビングされたのは4/22と推測される。
Beatlesの音 もっと知りたい』 P78 高木宏真 著
ハリスンはぜひタンブーラ ― 彼が新しく手に入れたインド楽器のひとつ ― を入れるべきだと主張した。「このトラックにはうってつけだよ、ジョン」と彼はいつもの無感情な声で説明した。「ちょうどいい感じの単調音(ドローン)が鳴らせるし、曲全体がかなり東洋ぽい雰囲気になるだろう」
ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実』 P26
Geoff Emerick & Howard Massey 著
タンブーラのドローンが、ジョンの曲にはまさに打ってつけだというジョージの言葉は正しかった。ポールのループがことのほか上手くハマったのを聞いて、自分もひとつつくってみたいといいだしたので、僕は彼がこの巨大な楽器で引いた単音のフレーズを録音し ― このときもまた、マイクを接近させる手法を使った ― ループに仕立てた。このループは最終的に、曲の冒頭を飾ることになる。
ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実』 P178
Geoff Emerick & Howard Massey 著
個人的にはフェイドインするステレオ版より、フルボリュームのモノラルミックスの方が好きです。

曲名に関するエピソード。

"Mark I"という仮タイトルをつけた"Tomorrow Never Knows"(後者はリンゴのアイデアで、この傑作にぴったりの題だという作者のジョンの意見によって採用された。)の 〜省略〜
またしてもリンゴの一言(「Tomorrow Never Comes」を言い誤ったという)からタイトルが「Tomorrow Never Knows」と決まった。
Beatlesの音 もっと知りたい』 P77 高木宏真 著
記者:「トゥモロー・ネバー・カムズ」は最新LPのB面最後の曲ですよね。ジョージ:「トゥモロー・ネバー・ノウズ」だよ。
ロスト・ビートルズ・インタビュー1』 P158 Geoffrey Giuliano 著
哲学的な内容を少し和らげるために、リンゴの言い間違いからタイトルを取ったんだ。
この日のレコーディング表とテープ・ボックスには、"Tomorrow Never Knows"の仮題として"Mark I"というタイトルが記されているが、ビートルズ神話 ― 内輪のニール・アスピナルが、同時期にビートルズの月刊ファンジンに書いた文 ― では、"The Void"となっている。
ザ・ビートルズ全記録2』 P268 Mark Lewisohn 著
もうこの頃はわがまま勝手が許される頃なので、開始時間も夜からってことで、夜8:00〜夜中1:15までのレコーディング。前述のように、4/6の時点では"Mark I"というタイトルで記録されている。
もともとは"Void"という題がつけられていたこの歌は、チベットの「死者の書」からヒントを得て書かれていた。
ラブ・ユー・メイク(上)』 P283 Peter Brown & Steven Gaines 著

歌詞に関するエピソード。

ティモシー・リアリーが1964年に刊行した「サイケデリック・イクスピアリンス」からの借用、翻案、潤色からなっている。もっともその本自体、チベットに太古から伝わる「死者の書」を詩的に解釈したものだった。ジョンはサザンプトン・ロウでインディカ・ブックショップを経営し、 60年代のブリティッシュ・アンダーグラウンド・シーンの有力人物だったバリー・マイルズからこの本を入手した (最新の情報に乗りおくれないようにするために、ビートルズはマイルズと取り決めを結び、彼がセレクトした書物、雑誌、新聞を送付させていた)。
ザ・ビートルズ大画報』 P115 Steve Turner 著
1966年4月1日
ポールとジョンはインディカ・ブックとメイソンズ・ヤードのギャラリーを訪れた。ジョンはティモシー・リアリーの「ザ・サイケデリック・エクスペリエンス」の複写版と、彼が「トゥモロー・ネバー・ノウズ」の一行目をこの本のイントロダクションから取ったと言われている「チベット死者の書」の改訂版を買った。
ビートルズ・ダイアリー』 P199 Barry Miles 著
アルバート・ゴールドマンによると、レノンは1966年1月に3度目のLSDを体験している。自己発見のためのシリアスな旅に出るつもりでいたとおぼしい彼は、「チベットの死者の書 - サイケデリック・バージョン」の指示にしたがい、「チベットの死者の書」を翻案したテキストをテープレコーダに向かって音読し、ドラッグが効力をおよぼすのにあわせて、テープを再生した。効果は絶大で、彼は大急ぎでそれを曲の中に取り込み、歌詞の多く、わけても外見の影に隠れているとされる現実、すなわち「ザ・ヴォイド」(虚空)への熱狂的な祈りの言葉を、リアリーとアルパートのテキストからそのまま引用した。
ビートルズと60年代』 P219 Ian Macdonald 著
僕は彼がその本で言ってるとおりにやって、そのあと「トゥモロー・ネバー・ノウズ」を書いた。あれは初めてのアシッド・ソングと言えるんじゃないかな。”何も考えず虚空に身を任せよう”って、ああいうのはみんな、リアリーが「チベットの死者の書」からパクッてきた戯言さ。ジョンが「チベットの死者の書」にハマッてるって、ジョージ・マーティンが言ってるのを何かで読んだけど、僕は生まれてから一度もその本を見たことがないんだぜ。僕はリアリーのサイケデリック・ドラッグの宣伝パンフを見ただけ ― 当時はあれがすごくおもしろいものだったんだ。
ところで、6月に"The Revolver Sessions"という音源がリリースされました。モノとしてはOOPSなのですが、素晴らしく気合の入った音源で、ビートル達が音を作り上げていった過程を疑似体験できる内容となってます。例えば、Take1なら「リンゴのドラムをバックにした、シンプルなギターのフレーズをループ」、Take3ならテープループやタンブーラをかぶせる前の音を再現していたりします。以下ジャケやトラックリストなど。





そういえばアンソロジーでTake1を聴いたときから思ってたんだけど、Take1のサウンドの感じってベルベッツの音に近いなと。ドローンと言えば彼らの代名詞なので、そういう意味ではサウンドの根ざしているところに共通点はあるんだけど、国も違うし(ってもイギリスとアメリカだけど)、何より生きているシーンが全く違う(かたや世界を席巻したスーパーメジャーグループ、かたや地を這う?アングラバンド)にもかかわらず、鳴らした音が妙にシンクロするってのは不思議な感じがします。曲で言うと2ndの3曲目なんかが近いです。世界は影響しあうものだと妙に実感する瞬間。
ラベル:Beatles
posted by ハル at 23:07| Comment(0) | TrackBack(2) | ビートルズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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